超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【堕落を招くものを阻止せよ!!】クライブ・カッスラー『海中密輸ルートを探れ』

明日も行く。

また連続の一番忙しい水曜日ではないか。

困ったものだねぇ…

 

 

 

 

クライブ・カッスラー『海中密輸ルートを探れ』

海中密輸ルートを探れ
クライブ・カッスラー

新潮社 1983年05月

by ヨメレバ

 

 

 

 

基地の攻撃からはじまる

それは米軍基地の攻撃からはじまった

一つの途方もない犯罪が絡むお話です。

 

しかも基地を攻撃したのは複葉機

いわゆる旧式の戦闘機です。

しかしその時は取り逃してしまいます。

 

どうやらその複葉機の影には

人々を堕落に導く

ある物質が深く絡んでいるようで…

 

感想

ちなみにですが、この主人公であるダーク・ピットは

あくまでも生物調査畑の人間で、

こんな巨悪を暴いていく人間ではありません。

 

だけれども彼は良くも悪くも好奇心の塊。

そして目の前で当たり前に居座っていやがる

悪には容赦をしません。

 

だけれども相手は本当にとんでもないほどの悪人で

最初の対面の時点で閉じ込めを食らった挙句に

殺人兵器といっても過言ではない巨大シェパードに

噛み殺されそうになったり…

 

もうこの時点で相手が普通だったら

関わってはいけないやつというのがおわかりでしょう。

でも…ピットは関わり続けるんですよね。

 

そして、ピットは3回も手痛い目を見ることになります。

そのたびに結構ひどい目に遭っているのよ。

 

2回目には最終的には味方になる側の人間に

疑われる振る舞いをしたために

とっつかまえられる羽目になるしね…

(ピットの関係人物で無罪放免に)

 

ちなみに今回相手にする男は

本当に完全犯罪がいけるであろうくらいの

高度な欺瞞技術を持っているとんでもないやつです。

 

ただし偽装元の人間の「ある履歴」までは

完璧に複製ができなかったがゆえに

結果的に法の番人の前に立たされる羽目となったのです。

 

どうやらこいつ、指紋までも偽装していたんだから

とことんにまで悪を貫くつもりだったのでしょうね。

それだけではなくありとあらゆる関係人物までも

彼は証拠を握らせないために巧妙に消し去ったのですから。

 

それはおぞましい死のブツを流すときに使った場所でも

容易に想像がつくでしょう。

一筋縄ではいかない構造で巧妙に隠されているのだから。

「隠れる」の巧者だよ…ほめられたもんじゃないんだけどね。

 

そんな感じでちゃんとハラハラドキドキの展開も

きっちり書かれていてなかなかの作品でした。

 

おわりに

前に別の作品は読んでいるけど

こんなにいろいろと手が早い感じは受けなかったなぁ…

多分まだピットが若かったせいだろうね。

(どうやら彼はnotイケメンらしいです)

 

ちなみにこの作品は最初の作品ではなく

のちに出されている未発表の作品が第一作なので

次はそれを読みますね。

 

 

おしまい