超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【もはやないものばかり】清水潔『街に煙突があったころ』

明日はようやくお休みです。

ホッとするよー…

 

 

 

 

清水潔『街に煙突があったころ』

街に煙突があったころ
清水潔

毎日新聞出版 1988年09月
売り上げランキング

by ヨメレバ

 

 

 

 

あらゆるものたちの変化

この時代での変化なので、

今はもっともっと変わっています。

この中の物にもなくなったものもあります。

 

ある日常には欠かせないものもそうです。

その終焉の時には

新聞にも載りましたしね…

 

感想

まずこの本がいいのは漫画が面白いの。

何だろうね、センスがいちいちいいのよ。

 

面白かったのは筆箱とセロハンテープのお話。

筆箱に関してはね、甘酸っぱいお話なのよ。

まだ来いというものを知り始めそうな年の

異性からもらったもの。

 

それはある「思い出深いモノ」

だったのよね…

そして終わり方がよすぎなの。

 

セロハンテープの方は

ある仲良し女子のお話。

ケンカしたときにあるとんでもない行動に

出ちゃっているけれども。

 

それを直せるのはセロハンテープ。

だけれども完全には戻らないけどね。

 

おいそこ、メンディングテープだろというのはなしな

それがベストだもんな。

あれ劣化するんよ。

だからベストはメンディングテープな。

 

それと甘酸っぱいのほかに

大変にラブラブな著者と愛しのワイフの

おいコラよせな光景も存分に楽しめます。

 

そもそもこの方この当時では珍しい

育児に率先して参加するパパだったのが

愛娘を見るまなざしからも伝わってくるんだよな。

 

こんなにちゃんと子供のことあの時代のパパは

覚えていないからすごいなと思いました。

 

さて中身はね…ページ数も適度でむしろもっと読ませても

いいぐらいに面白く書かれているの。

それでいてためになることもたくさん。

 

今よく聞くスポンジの名前やティシューのメーカーは

アメリカとの合弁会社だったのです。

今はもちろん違いますよ?

 

その名前は一応ライセンス契約という形で

しっかりと残っています。

なので結構へーとなるお話でしたね。

 

あとは歯ブラシに関しても今使われるナイロンの毛のそれは

結構前に出ていたということね。

もしもこれらの技術がなければ

私の大好きな軟骨を食べることのできる歯は

維持できなかったということです。

 

あとは最後の方に出てくる自販機でも

知らないことがありました。

噴水式のジュースの自販機とかね…

どんなのだったのか気になるな…

 

おわりに

もうね、目の前に出てくる写真といい

習慣といい新鮮でしたね。

知らないものを知ることができるのは楽しいものです。

 

こういうのがあると確かに

レトロなものって魅力的なんだろうな。