超雑読と趣味と

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【その仕事にかける熱意】安藤忠雄『建築家 安藤忠雄』

通信障害に巻き込まれましたとも。

ちょこちょことしたらしきものはこの前ぐらいに

数回あったからついに爆発した感じ?

 

 

 

 

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建築家 安藤忠雄
安藤忠雄

新潮社 2008年10月
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その才能は、つかみ取ったもの

恐らく本を読むと驚かれることでしょう。

著者は大学等での関係分野の

教育は受けておりません。

 

なので独学でこの技術を

習得したわけなのです。

 

それと結構性格が激烈な人なので

恐らく社会で動くタイプの人では

なかったと思うんですよね。

 

自分から動くほうが

圧倒的に多いですし。

 

感想

まず建造物もそうだけれども

著者のエネルギーには驚かされるのよね。

ただただすごいし、見習いたい要素はあるのよ。

 

なぜそう思ったかというと

彼はまだ仕事にしていない案件の

設計を作り出したりするんですよね。

本当にオファーも何も出ていないの。

 

だけれどもウソみたいなお話だけど

これが現実に採用されてしまったケースというのが

実はあったりするんですよね。

 

だから向いている方向はもう先に、先に何だと

思っているんですよね。

だからこそここまでの地位を得ることができたということ。

 

もちろん著者は言わずもがなな人なので

日本の案件ばかりではなくて

海外の案件も本中に出てきています。

 

その中には決して技術に恵まれていない国もあり

その場合はその国でできる技術で

建物を作り上げています。

 

決してその国には立派な建造物にできるような

道具はない。

だけれども、こんなものを作ってほしいという

熱意には精一杯答えているのです。

 

その結果は持てる技術で作られた

素晴らしい医療施設だったのです。

 

ちなみに著者は仕事を成し遂げると

また関連して仕事が舞い込んでくるという

すごいスキルを持っているのです。

 

恐らくそれは仕事に一切妥協をしない

姿勢が完成した建物からも

現れているからでしょう。

 

この本は豪華すぎるほどにっ!!写真満載なのですが

著者の作品を見ているとなんか圧倒されるんですよね。

 

批評というものを一切許さない…

そんな雰囲気を醸し出しているんですよ。

 

だけれどもそこにはきちんと色が出たり

何かを成し遂げそうな空気感が出ているの。

それはそうなんですよね。

 

だって著者はね、自分の生み出した作品を

はい立てておしまい、とはしない人だからです。

 

そこに魂が込められるということは

時間が経っていくうちに変化していくわけです。

 

実際に彼の事務所は

何回か建て替えて変化していきますし、

住居の大きな案件である

ある有名な方の邸宅もその後さらなる追加が

加えられることとなりますからね。

 

こうなると建ててもらった側も

楽しくなってきますよね。

ワクワクさせられる感じ。

 

おわりに

この本は別に同じ業界の人でなくても

生き方、という点で学べることは多いと思います。

 

仕事に対して真摯であるということ。

そして従来概念にとらわれ過ぎないということ。

 

これは大事なんですよね。

大事な大事な、そぎ落としちゃいけない部分もあるけど

変えていかないといけない部分もある。

 

もちろん新たな波というのはえてして批判されたりするけど

それをあきらめてはいけないということ。

 

身近にそういうことする人多いな。

私はそういう分野ではまだまだひよっこなものです。

もっと精進しないとね。

 

 

おしまい