明日は…おそらくお休みになりません(笑)
進捗のせいで無理だこれ(笑)
情熱のナポリタン 角川春樹事務所 2017年02月
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決断の時がやってくる
宇藤もだいぶここでの生活に慣れてきましたが
なかなかいい感じのシナリオはかけませんでした。
そんな中、ある一線で大活躍している男が
BAR追分にやってくることになります。
しかしながら癖のあるその性格に
宇藤は違和感を覚えてしまいます…
感想
恐らくですが、このシリーズまできっちりと
読んできた皆さんならば、
彼がどういう選択をしたかは
大体想像がつくでしょう。
もうね、彼らしいねぇ!!と思いましたよ。
ある種人生の送り方はお世辞にもうまくありません。
だって宇藤はなぜに純に嫉妬されているのかも
全然理解できないから何ですよ。
まあそういうところが彼は嫌いなんだろうな…
良い点よりも、正直悪い点のほうが多いよ宇藤君は
シナリオを描くという割には
肝心の良作に全くといいほど触れていないし
それに関して何かを学ぼうとする姿勢を感じないの。
そこだろうね、純が嫌な印象を持つのも。
逆に自分をいろんな意味で貫ける彼には
嫉妬を覚えるのかもね。
彼はそうしたくても、ケガもあるし
もうまっとうにはやりたくでも舞台には出られないのを
知っているからね。
そんな無様な姿をファンにも
関係者にも見せたくなかったんだろうよ。
だからこそ嫌悪感まで示したの。
(桜井に塩巻いて追い返すクラス。よほどだからね…)
あ、なんか宇藤ばかり触れていますね。
もちろん、この作品は料理がメインのお話です。
きちんとどの物語にもおいしい料理はついてくるので
ご安心ください。
一番よかった作品は
盲腸になった母親の子供を預かったお話。
会長さんが急遽その子を預かったのですが…
どうも彼はショックで食べ物を受け付けなくなったのです。
だんだんと料理によって心を開いていく柊君。
実は彼の母親はある悲しい経験をしていたのです。
こういうのって多いんだよね。
うちのクソ身内もそうだから他人事には思えなくてね…
だけれどもそんな中この母親は夢に向かって
十二分すぎるほどに頑張ったんだ…
そして夢をつなぐお金を稼ぎ切った彼女は
手術が終わった後、
柊君とともに故郷である新潟へ
高速バスで帰っていくのです。
この最後が見ものなんだよ。
柊君は宇藤に最後にお礼として
大好きな大好きなあるものを
プレゼントしてくれるのですから…
おわりに
これにてラストだと思います。
でもこのほうがいろいろと余韻を残す形で
非常に区切りがよいと思うんだ。
その選択肢がいいかは読者の想像次第、
というところでしょうかね。
私はいいほうに取りたいですね。
時間は絶対にかかるタイプの人。
でも光るものは持っているんだよね。
多分別の選択肢を持ったら
彼はそれをなくしていたと思うから…
おしまい