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【評論だけでも面白い】宇野功芳『新版・クラシックの名曲・名盤』

明日も行く予定が確定に。

まあ、ゴリラは体動かせというお話です。

どうせだ、買いきれなかったもん買いに行く。

 

 

 

 

新版・クラシックの名曲・名盤
宇野功芳

講談社 1996年09月

by ヨメレバ

 

 

 

指揮者で変わる、不思議な音楽

このジャンルってつくづく沼だと思うのです。

ある種ジャズに通ずるものがありますが

指揮者の解釈の仕方によって

その色が変化していくのです。

 

それとピアノの場合は奏者によっても変わりますね。

人がいれば、様々な思い入れ、奏で方がありますしね。

 

え、クラシックは別に興味ない…?

まあまあまあまあ。

文章けっこうおもしろいから

興味なくても大丈夫よ。

 

それで興味を抱いてくれれば

中の人は御の字だろうね。

 

感想

この感想文を書くにあたって、

私は昔々(?)聴いて脱落した

よくわからない二大作曲家の内の一人を

聴きつつ感想を書いております。

 

誰かって?大体察しが付くと思いますよ?

…マーラーとブルックナー。

はじめ聴いたときにあっけなく脱落しました。

 

なぜかと思ったらどっちも従来のクラシックとは

毛色が違うからなのでしょうね。

緻密というイメージを抱きました。

 

特にマーラーとか私には

確実にあいそうだなぁ…

だって「死」に取りつかれた人でもあったからね。

「死」をひたすらに恐れていた人だけど

50歳で亡くなってしまうんですよね…

 

恐らくクラシック好きは

まあまあこの二人挙げてくるの。

割かし初心者お断りだから

何かを想像するにも難しい曲なのよね。

 

まあ言えることは「いいもんはいいもんなんだよ!」

ぐらいのゆるい考えで十分だと思うんだ。

 

この方のように仔細に感想なんか考えなくてもいい

なんかいい、面白いって思うぐらいが

緻密系の人って聞いていて面白いと思うんだ。

 

あ、ちなみにこういう評論系の人って

とっつきづらいなと思うだろうけど

意外だけど著者、全曲聴けとは言わない人なの。

 

CDの特権として自分が好きな楽章だけ聴いても

オッケーだとも言っているからね。

この考えって新鮮だと思いません?

 

だってイメージ的に全曲「通して」聴きなさい的な

無言の圧が伝わってきているからさ…

これだけでもちょっと聴いてみたい気になるよね。

 

なお、この本は無論のこと、有名どころも

たっくさん出てきますのでご安心を。

あのとんでもない歌詞の出てくる超有名作曲家の

エピソードも無論入っていますからね。

 

でもブルックナーも面白そうだな…

ちょっと経路の違うのってやっぱり興味あるの。

まあこのブログの中の人、そもそもそういう人なんで。

 

おわりに

なお、中の人が聴いていた曲は

マーラー:交響曲第9番でありました。

案外悪くなかったな。

 

死をテーマにしているというのがまず刺さったわね。

これ知っていたら多分刺さっていたけど

当時は知らなかったからね。

 

あ、一応この本、ある指揮者は

割かしこき下ろされている(有名指揮者)ので

その人好きな人は回れ右したほうがいいですぞ。