超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【それぞれの教育事情】二宮晧監修『こんなに違う!世界の国語教科書』

 

今日は久しぶりに動いてこられるね。

やっぱり心身ともに健康大事。

 

 



 

 

二宮晧監修『こんなに違う!世界の国語教科書』

こんなに違う!世界の国語教科書
二宮皓

メディアファクトリー 2010年06月

by ヨメレバ

 

 

 

 

国が違えば、何をするかも違う

その国にとっては当たり前の言語を教える国語。

ですが日本を離れてしまえばその教育方針は

それぞれに違ってきます。

 

そんなめったに知りうることのできない

「国語教育事情」を

ちょっと覗いては見ませんか?

 

感想

本当にいざ日本から世界へと目を向けてみると

全然教育に関しても違うものなんですね。

 

何をメインにするかも全然違います。

例えば割と身近(?)なアメリカでさえも

アメリカン・ドリームの礼賛!!といったところがでてきますし。

 

扱われている人物もメジャーリーガーとかが出てきます。

ある永久欠番の選手にまつわる物語とかね。

実はその人は移民の子だったり、努力の鬼だったり…

 

だけれども才能があっても運には恵まれなかったんですよね。

不治の病にかかって引退を余儀なくされ、若くしてこの世を

去ってしまうのですから。

 

それとユニークなのが執筆陣の名前がきちんと出ていること。

イラストレーターさんも同様。

これいいよね!!作った人の顔が見られるし、どういう人なのかもわかるし。

 

これは理想化するには日本では難しいでしょうが

フィンランドの教育っていうのも面白いです。

「言葉」を主にしているところと落ちこぼれを出さない教育っていうのが

印象的なものでしたね。

 

そしてメディア等は効率よくつかわれていて

読書を好きにさせてしまう教育というなかなかのことをやってのけています。

 

それとこの国、早くにデジタル物を扱うのです。

(ただしその年齢は現代では当たり前ぐらいだね、出版当時ね)

なのでネットリテラシーはそれはそれは密にされます。

 

なお、これは意外だったのですが

有名なムーミンは実はフィンランド語で書かれていません。

スウェーデン語なんだそうで。

(作者がスウェーデン系フィンランド人のため)

 

こういった余計な(?)豆知識もそれぞれの国の豊富にあったりします。

中には負の歴史をどうにかしようとあがいている国も。

それは最後に出てくるケニアですが…

ある疾患に関してのお話は耳が痛いでしょう。

 

それじゃなくても差別する人は多いというのに。

無知というか、人の悪意って本当怖い。

 

おわりに

実はここでは取り上げていませんが

かの臨時ニュースを騒がせる国の教育事情も出てきます。

ご想像通りの方針なのですが

非常に悲しい現実も見えてきます。

 

あの国家元首は下々を見ようよな…

 

意外だけれども、小学校時点で将来が決まる国は

結構多いんですよ。

ケニアも大概なぐらいに学歴社会です。

 

シビアなもんだねぇ。