超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【さあ、でっち上げのお時間です】ジョン・グリシャム『司法取引(上)』

明日はお休みの日。

だけれどもね、一つも休養日がない

悪魔の日程とはこれいかに。

 

 

 

 

ジョン・グリシャム『司法取引(上)』

司法取引(上)
ジョン・グリシャム

新潮社 2015年02月28日

by ヨメレバ

 

 

 

 

関わった結果…

関係してはいけない人物に関わってしまったがゆえに

とんでもない事態(刑務所行き)になり

家族も、弁護士としての地位も失ったマルコム。

 

ところが、刑を残り半分残した時

あることを思いついたのです。

 

ある判事の殺人犯人を知っている…

それをもとに司法取引をすれば…

 

そして、彼は実行に移すのです。

 

感想

仔細はタイトルのところに書いてありますね。

読んでいれば恐らくところどころにちらつく違和感に

気が付くことになるでしょう。

 

そう、おそらくですがこの司法取引

「ニセ情報」ですね。

 

なぜならば画策している時の

マルコムのはめたであろう男に関する描写が

確定の描写ではなかったことから。

 

それと一応司法取引は成立するのですが

そのあとFBIが調査を行ったのではありますが

肝心かなめの決定的な証拠が

出てきていないからです。

 

ただ、この判事に

今回司法取引ですっぱ抜かれた男は

金銭面でとてつもなく

不愉快な思いをさせられています。

 

実を言うと、この事件の関係者

マルコムも今回とばっちり受けたクィンという男も

共に黒人なんですよね。

 

だから判事関係に関しては

人種差別系も絡んでいたのではないかと

睨んではいるのですよ。

 

そう思うとなんか根深いのよね。

 

そしてどうやらクィンもはめてきたのは

マルコムだと気づいている節があるのです。

 

しかもマルコムは先手を打って

彼らの関係組織の手の届かないところに

さっさと高飛びをする予定みたいなので。

(一応クィンの関係者は危険なアレ関係に絡んでます)

 

そりゃあ見つかりでもしたらマルコムは

確実に命はなくなるでしょうからねぇ…

だって危険な組織相手にでっち上げ事実をやらかしたんだもん

 

そしてついぞマルコムはマルコムでなくなります。

マックス・リード・ボールドウィンとして

顔も変えて新たな生活を送り始めるのです。

 

そして彼はある場所へと旅立っていくのです。

どこかで聞いたことのある、ペーパーカンパニーとか

タックスヘイヴンという危険なにおいのする

あの地へと…

 

おわりに

この作家さん、国内の有名作家さんが薦めているのか…

それは初めて知ったことでしたね。

何せ私は流行作家には大変に疎いので…

 

恐らく退避していた地で何らかの行動を

起こすのではないかとにらんでいます。

 

そしてはめられた側は

どうやって彼を追い詰めるのか…

目が離せませんのぉ!!

 

おしまい