超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【そいつぁ無理難題だよ】荻原浩『なかよし小鳩組』

 

明日は代わりに

私が頑張ってきちゃうんだから!!

 

 

 

 

荻原浩『なかよし小鳩組』

なかよし小鳩組
荻原浩

集英社 1998年10月

by ヨメレバ

 

 

 

 

ダメだ、そいつらは…

ある人から回してもらった案件は

建設系統、とは言っていたものの…

 

まあ勘の鋭い人は分かりますね。

そのまさかなんですよ。

ユニバーサル広告社

やっぱりピンチしかねぇな!!

 

感想

相変わらずのへっぽこ広告社、再びです。

ちゃんと今回も泣かせる部分、しっかり用意されています。

実は主人公の杉山に関わるものも

あったりするのです。

 

杉山はいわゆるバツイチです。

だけれども彼には子供がいました。

 

男勝りな女の子、早苗です。

名前負けしているぐらいにかっこいい子で

本当にできすぎた子なんだよね。

 

彼女は再婚した新たなパパとは

うまく行っていないようで

家出同然にやってきていたのです。

 

そして不思議な生活を始めるのですが…

 

まあ、自由業のおっかない面々との

理不尽な宣伝計画もそうなのですが

たとい自由業の人でもちゃんと人としての

当たり前の感情は持ち合わせているの。

 

組長さんも、自分の子供のために

まっとうな形式で行こうと思っているしね。

 

まあほかのメンツたちはどうだろうね…

そばにいる1名だけはそうは思っていないと思うの。

何かとおべっかを使っている感じがあるからね。

 

そう思うと不安要素しかないんだけどね…

 

結局のところ、自由業の制約があって

組長の意図していた公共の電波での

CM活動は無論できません。

 

仮に強行されたら組が消えますからね。

なので本中でもされていませんので!!

 

じゃあそれでは宣伝はできねぇぞ!!

ということで計画されたのが

計画がきちんと決まれば小鳩組を大いに

宣伝できるチャンスなんですよ。

 

そのために小鳩組の川田の部下としてきた

勝也という若者と杉山は特訓を始めるのです。

 

マラソンで彼らのマークが出れば

立派な宣伝になるから…

 

さすが広告社ですよね。

でもね、やっぱりこの作品は

一筋縄ではいかなかったんですってば。

 

その業界では宿命といえる出来事に

巻き込まれてしまったんですもの…

 

はたして彼らの命運は…?

 

おわりに

実はね、この終盤に杉山には

ある種残酷なことが突き付けられます。

 

でも、私はこの関係は切れないほうにかけてるんだな。

ただ、ちゃんと愛する存在は気づいていたみたいね。

見た目よりもあの子は大人よ。

 

ただし…序盤に書いているけど

不安要素があの一家あるよ?

また同じ運命をたどる気が…

 

次で終わりだよ。

こういう素っ頓狂なお話も

嫌いじゃないね。

 

おしまい