イェイと思ったときに…
でもね、それは当人もそう思っただろうな。
切ないね。
覇王の死 講談社 2012年02月
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ようやく幕が下りる…
ただし、その結末に割と多くの人が
何かと文句をつけたいと思われます。
私は文句をつけるほどではありませんが
ああ…とは思いましたね。
何だろうね、著者らしくはない感じ。
感想
※若干批判的な感想が入るかもしれません。
なのでいや!!という人はブラウザバック対応でお願いします。
原則感想にあまり影響を及ぼさないように
他人の感想は見ないほうですが
気になる記述として「最後は…」とありました。
ネタバレしても別に影響はないので
なんで?と思って読んでみましたところ…
ああ、これではそういわれても
文句は言えないなと思いました。
だけれどもそれはまあ「無理ありすぎでね!!」
で終わるんですよ。
そういう作品は結構数ありますので無問題。
問題はな!!蘭子が
なぜ長らく帰ってこなかったか。
うん、これが超絶問題だったの!!
(大事なことなので文字は特大対応です)
まあ実を言ってしまうと
彼女のそういう面は非常に残念なところがあったので
こうなるのは予想はついてはいました。
だけれどもこれ、突きつけられてみ?
おまけにこれ何らかの問題をはらんでいたようで
人が一人離れていっています。
恐らく奥の真相を察したんだろうね。
で、衝撃の発言「探偵引退宣言」を
したんだからもうどうにもならんのだけれども
これじゃあ作品が成立しませんので(笑)
無論ラビリンスとの最終決戦へと
赴くわけなのです。
今回は財宝をなんとしてもものにしようと
扮装までして後継ぎとしてもぐりこんだ男と
その周辺で起きる事件で。
一応なかなかのトリックが含まれているけど
周辺の外国人居住区で起きた
まあそいつぁねぇだろと思う真相の数々に
最初はよかったけど最後の方は苦笑でしたからね!!
そんなん立て続けにあるかよ!!と突っ込みたいぐらいに。
1つ目の真相はまああってもおかしくないね。
そっから先はもうねどんだけになっちゃった。
あら、若干の批判じゃなくなってるわね。
でも面白くは読めるのよ。
これはこのシリーズの醍醐味であり、著者のテクニックだから
間違いのないこと。
だけれども今回、こういう要素はなんぼ読んでも素人で
エンジョイ勢でしかない私でも、違和感を覚えたね。
やりすぎが文章のテクニックではどうにもならなかったケース。
そういう分で行くとやっぱり国内よりも
人狼城のほうに軍配が上がっちゃうんだ。
「未知の存在」は新鮮ではあったけれどもね。
おわりに
もうね、蘭子ショックだわこれ。
多分あの文章を見て頭を抱えたのは
私一人ではないと思いたいのですよ。
覚悟がない人は結末まで読まないほうがいいと思うよ。
著者に幻滅してからでは遅いから。
終