超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【著者が通常通りに】二階堂黎人『魔術王事件』

 

明日も行くぜ。

ちゃんとやる。絶対にやる。

 

 

 

 

二階堂黎人『魔術王事件』

魔術王事件
二階堂黎人

講談社 2004年10月

by ヨメレバ

 

 

 

 

始まりは女性の死…

その女性はあるものの目の前で殺されました。

しかしながら、現場らしき部屋に行っても

彼女の姿はおろか、殺人の痕跡すら

残っていませんでした。

 

それがすべての始まりだったのです。

やつの目的はあるド級のお宝につながる

宝石を手に入れることだったのです。

 

そしてそれは、数多くの血を

流すことになったわけです…

 

感想

著者の物量の本気を見るのですっ!!

通常通りの著者の姿です。

ページ数怒涛の700ページ越え。

それゆえ文庫版は上下巻です。

 

だけれども基本著者の作品は

確かに余計な部分というか

追加情報も多いのですが

それ含め楽しめるからいいんですよね。

(おいコラアイツを矢面に出しちゃいけない。

あれは黒歴史…)

 

宝生家に関わる3つの宝石を奪うがため

それはそれは凄惨な殺人事件が繰り広げられます。

中には子供の惨殺まで含まれます。

 

なぜここまでこの事件がえらいこっちゃになったか?

それはこの宝生家の複雑な事情にあったからです。

 

それがどんなのかはまあ説明したくないところですね。

というか最悪まんま書いちゃうと広告はがされかねない

ということでお察しいただければと思うのです。

 

はっきり言ってしまえば「復讐」です。

まあ大体察することができるでしょうが宝生家の男の面々は

まあ素行がよろしくございません。

 

現実に一番の長老は「もう最悪なこと」を

やらかしましたからね。

それが諸悪の根源とみて間違いないでしょう。

 

一応犯人に関して言えば、

実は一人に関しては容易に察しが付くと思います。

唐突にこの殺人劇から退場がかかるからです。

 

え?と思われることでしょうよ。

いや本当に不自然な消え方するのよ。

だからあーこれ何かあるなと思うのは容易ですね。

 

もう一人に関してはえ…とは思ったけど

そういえば一種の~詐欺的な状況に展開がなっていたので

勘の鋭い人は何となく…とは思えたんだろうね。

 

あ、一見すると一連の事件の1つは

なんでとは思ったけどもしかして…と思ったらそうでしたね。

これに関してはどうあがいてもそれをなしえるのは

タイミングは変わらなくてもそうしかできないだろうとは思ったもの。

 

まあ関係者に被害者が関わっているのは

予想外だったけど。

なので消されたんだろうね。

 

あ、結末は今回は言わないよ。

なんとなく著作リストでお察しください。

はい。現場からは以上となります。

 

おわりに

日本版人狼城はこんな感じかぁ。

何でそういうかは真相部分ね。

類似性があるので私はそう思っています。

 

ただし狡猾さ上だぜこれ?

どうやって知の塊の蘭子は追い詰めていくんだろね。

なかなか簡単にはいかないだろうよ?