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【狂うと何をするかわからんぞ…】二階堂黎人『バラ迷宮』

 

いいものを手に入れました。

これはいい買い物だったな!!

 

 

 

 

二階堂黎人『バラ迷宮』

バラ迷宮
二階堂黎人

講談社 1997年01月05日

by ヨメレバ

 

 

 

 

蘭子氏、活躍す

結局解決されることのなかった事件…

そんな事件もありました。

 

しかしながらそんな事件でも

名探偵二階堂蘭子の手にかかれば

長きにわたって覆われていた闇も

すっと晴れていくのです。

 

そんな6つの事件。

中には背筋がとてつもなくゾッとするものも…

 

感想

人というものの狂気は時に、

とてつもないことを引き起こしてしまう場合があります。

 

これらの事件もそういった類の作品です。

人の妬み、嫉み、憎しみが積もりに積もって

狂気ともいえる犯罪へとつながってしまったのです。

 

憎しみが恐ろしいまでに憎悪し

なおかつ、ある事情によりそりゃあやばい状態になった

作品がこの本には存在します。

 

それは「喰顔鬼」という殺人。

狂気オブ狂気というのがしっくりくる作品でしょう。

 

なぜかって?

だって事件関係者(加害者側)がもう別世界へと

堕ちてしまっているからです。

 

なぜそうなってしまったかというと

実は被害者側に決定的な責任があります。

そいつのせいで関係者もろとも、狂ってしまったのです。

 

ちなみにその原因は今も存在します。

むしろ最近ではこいつ、割と問題になっています。

あるものだけの対策ではこいつを防ぐには不十分ですからね。

 

おそらく犯人がここまで狂ってしまったということは

もうすでに手遅れの段階まで行ったのでしょうね。

(少なくてもよく見る光景の後段階まで行ってる)

 

そしてこの作品の結末があまりにもおぞましいのです。

結局は関係者もろとも破滅をたどります。

 

もしもはフィクションでも現実でもありません。

あることさえしなければ…ね。

 

それとこれも憎悪系で恐ろしい作品として

「火炎の魔」もあります。

自然発火現象らしい事件が出てきますが…

 

これはケミカルでおっかないやつです。

そんなの企ててまで意地悪いことするのが鬼畜よ!!

ちなみにこの作品もなかなかキッツい末路を迎えます。

 

他の作品の「変装の家」もそうだけど

ロクな考えしないやつに未来はないってことよね。

 

おわりに

やっぱり人って怖いものだよね。

SNSを見てもそうだけれどもどうしてあそこまで粘着して

汚い言葉を吐き続けられるんだろうね。

 

大体そういう人たちは現実では

何もできないんだよね…

そんなところで鬱憤晴らして楽しいんやろうか…