超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【失われつつあるもの】安田武『私の日本発掘』【再読】

 

天気予報になぜか行けるような表示がありましたが

それはなくなったようです。

なくなってください足が壊れます。

 

 

 

 

安田武『私の日本発掘』 私の日本発掘

安田武 筑摩書房 1986年06月
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日常から消えゆくもの

便利が当たり前になっていく世の中。

だけれどもその便利は時として

ある種のものを失ってしまう側面もはらんでいるのです。

 

人の能力もそうかもしれませんね。

私が言えた義理じゃありませんが

どんなに頭を使っていても、漢字が出ないというのは

往々にして起きていますからね。

悩ましいところです。

 

感想

この本は再読でしたね。

かなり前に読んでいるのですが、印象が違うので

それだけ成長…?もしかしたら劣化してしまったかも

しれませんね。

 

だけれども、

本質的に変わらないものはあるんですよね。

これはこの本の「木工」の項に書いてあるのですが

基礎を当たり前にこなすということ。

 

これ、職人じゃなくても言えることなんですよ。

こうして感想を書いている私でもいえることです。

 

まあよぉやるよなものをこなしている場合が

場合としてありますがまだまだひよっこのときは

今とは違って特定ジャンル偏りでしたからね?

(もうその旧サイトは消しました。何の心残りもなくなったときにね)

 

こうやってきたもの拒まずは割と数年前に樹立したのです。

これはまあ性懲りもせず何年もペースは左右されつつも

やめなかった賜物ともいえるです。

そこまで超絶かかっていますからね?

 

という風に学べるところは多いですが

やはり古い本の宿命なので

あからさまに近代化を頭ごなしに批判する点は

あまりよろしくないと感じてしまいましたね。

 

確かに便利なことはいいことだけれども

それで失う側面もきちんと教えること。

これがまずできてないんですよね。

 

それもなしにただこれはダメじゃ、

じゃ建設的ではないのね。

なのでこの手の論でしか来ない本って

あまり好きではありません。

 

だってそれオンリーって楽ですもの…

 

話がそれてしまいましたね。

この伝統文化には戦争で深く傷を負ったものがあります。

桜もそうなのですが、秋田杉が最たるものです。

 

これは本当怒りを覚えましたよ。

長き年月をもって守り抜いてきた森を

ことごとく明治の変遷で狂わせた挙句に

太平洋戦争でもっていっちゃいけない場所から

伐採したわけで…

 

その結果は言わずもがなだからね。

もう新規伐採はできなかったはずよ?

それだけ人間の愚行が貴重な積み重ねを破壊したわけ。

 

そしてこの中にももうない文化もあるの。

断定はできないけど1つ。

何も引っかかってこないところを見ると…

 

失わせてはいけないものもあるのよね。

それがなくなると即ダメなのもあるし…

 

おわりに

確かになんだかな、と思う部分はあるけど

他にもこれはすごいなと思うことがあるのよね。

手を抜かない

 

当たり前だけれども、大事なこと。

手を抜いたら、こういった伝統文化は

すぐにすたれてしまうからね。

 

その重みよ。