明日はお休みだ!!数少ない足休み。
天気もいいのでだいぶ酷使したさ!
水の道具誌 岩波書店 2006年08月
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日常に不可欠な水に関わる道具
私たちはご存じの通り、
水なしでは生活ができません。
水がなければ命を長らえることもできませんし
体を衛生的に保つことも困難になります。
今でこそ蛇口というかレバーを使えば
簡単に水は出ます。
だけれども、そんな時代ではないときもあったわけで…
感想
ちょうどいいページ数にまとめられているのが
まず好印象でしたね。
だからと言って内容が薄いわけではなくて
ちゃんと写真も添えられているのが◎でした。
最初の章は水を楽しむものとして扱ってきた道具たち
その中には今ブームになっているあの水タバコの道具もあります。
あの喫煙具は割と工夫をすると2時間ぐらい吸えるそうな。
私はある「そういうの」はやっているけれども
ニコチンは一切絡まないものなのでおそらくシーシャはいかないな…
(それがある店舗には一度行ったことはあるけどね)
それと水琴窟もありました。
だけれども、これを楽しむには今は正直難しいようです。
(騒音問題とかで難しいそうな)
しかもナイーブなもので水がたまりすぎてもいけないそうで…
なんか奥が深いですね。
あとはおしゃれなものもありますね。
日和下駄のつま先につける爪革というもの。
雨に濡れないためなのですが女性ものだとおしゃれなようで。
私には縁がないですが一度身に着けているのを
見てみたいものですな!!
あ、ここでちゃんとタイトルについている
あれにも最後触れましょうね。
これは最後まで読んでいて思ったのですが
人は確かにいろいろな面で発展したと思います。
それはそれでよいことだとは思うのですよ。
ただし、それには犠牲があった、ということを
忘れてはいけないと思います。
水は今は当たり前にレバー操作で出てきますし、
施設とかだと手をかざせば出てきます。
なぜこうなったかというと…便利になれすぎて
蛇口を閉め忘れる事柄が多発したから何ですよね。
(特に学校施設で…なんか考えさせられますね)
この本では教えることうんぬん言っていましたが
まずその親世代がそれをやれない気がするんですよね。
おいたわしや…
それとそれに伴って著者も自戒しているのですが
浪水という行為をしていると言い続けています。
これは著者が海外に行った時の水のお話で
「日本人は洗濯禁止」と張り紙があったそうで。
あ…これそうだよな。と思いました。
だって洗濯機で完結するからね…
それと手洗いなんかよほどじゃないとしないもの
(下着類とかかな…)
そこの国は水そのものが別の島に調達に行かないと
ダメなところだったからね…
そう思うといかに恵まれているか…
おわりに
ここでは触れなかったけど、
最後の方にある失われてしまった洗濯"器"のお話があります。
名前は知りませんでしたが存在だけは知っていました。
アナログだから…それだけで消えてしまったもの。
だけれどもひと手間かけるだけで有能なんですよね。
確かにそのスペースならば時間も、水も、洗剤も少なく済みますし…
長くなりましたね。
長ーく書きたくなるぐらい濃い新書でしたからね!!