明日もしっかりある模様です。
ちゃんとやるわよ。
悪魔のラビリンス 講談社 2001年04月
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その仕立て人、謎だらけ
こんなにも謎しかないような犯人は
見たことがないですね。
まるでこちら側のすべてを知るかの如く
どこまでも出し抜いてくる狡猾さ。
そして関わったものたちは
結局のところ、破滅を迎えてしまうのです。
感想
※某事件よりも時系列は前です
なのであの空白の期間は埋まりません、悪しからず
一応こんな注意書きも添えておきました。
恐らく読者はあの大作のその後を期待したのでしょう。
だけれども…残念でした!!
それとおそらくですが読者の意図する結末は
この作品、残念ながら迎えません。
しかしながら結末に出てきた
ある種の真相は時系列は前だけれども
何かが起きそうな予感を感じさせるのです。
その答えはその後に出ている作品にあるのか…
私はその答えは知りません。
もしそれが「NO」という答えが出たのならば
何かがあるのだろうと私は思いたいです。
…本筋から外れてしまいましたね。
個人的にこの作品は何かがありそうな予感がしてね。
まあ淡々と読み進めていきましょう。
事件は2つ。
どちらも人の認識能力のもろさを突いた
巧妙な事件となっております。
もう最初からなかなかやらかしております。
まあ登場人物の設定が不明瞭である事態
何らかの「超絶な秘密」というのが隠されているのは
なんとなくは推理できましたが予想以上でしたね。
ちなみにですが
今回のこの魔王ラビリンスという不届きものは
必ず共犯者の心の闇をついています。
つまり、共犯者にはある種の
よろしくない悩みがあるということです。
そのさいたる例ともいえるのが
第2の事件でしょう。
たまたま生還した被害者が見た
やばいものが隠されていた鍾乳洞というのも
印象に残ったのですが、なによりも犯罪が
密室にはなっていたものの、そうするためには
かなり大胆なことをやっていたということ。
ちなみにこの事件もそりゃあそりゃあ隠したい
忌々しい事柄がありました。
(2つの事件ではこっちのほうが非常にやばい)
一応今でこそ1つの要素は普通ですが
もう1つがまあどの時代になってもやばいやつです。
それ故にそいつはいろいろと問題を起こしていたわけで。
まあここまでにしないと
誰がそうだったのかわかってしまうので…
真相解明部分がやっぱりこのシリーズは小気味いいんですよね。
ただし、作品構成上
すっきりとはいかんね…
おわりに
この関係の何らかの作品、くるよね…?
まさかのあの時系列の「アレ」がそうだったとは
言わないよね…?
(それもあり得ないわけじゃないけど)
いろいろ想像を掻き立ててくれるわね。
でも人によってはこの終わり方は
嫌だろうな…