今日は確かに暑いですねぇ…
窓全開にしていられるぐらいなので。
ズッコケ恐怖体験 ポプラ社 1989年11月
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ハチベエの受難
こんなことがあっていいのでしょうか…
なぜかハチベエが人が変わったようになっています。
どうしてこうなってしまったかって?
彼がハカセの親戚の住んでいるところで
肝試しに参加してから、
どうも様子がおかしいんですよね…
感想
ちっとも怖くないのは確かかもしれませんね。
確かにハチベエはとんだ体験をしてしまいました。
ちゃんとここ、幽霊系が絡んでいて
ハチベエはある理由によりその幽霊に魅入られてしまいます。
あ、ちゃんとどうしてそうなったかはところどころに
におわせるような描写があるので
勘の鋭い人はどうしてかはわかることでしょう。
ちなみに、この体験は人を驚かせるものではありませんでした。
本当に「ちゃんとしたわけ」があってハチベエに取り入りましたし
その理由はこの地に伝わっているある住民が忌避している
ある言い伝えだったわけです。
ただし、この言い伝えはいろいろなことがありどうも
肝心な部分が歪曲されて伝えられて
そのせいでその該当の人物のことは
正しく伝えられていなかったようです。
その事実はハチベエがなぜこうなってしまったかの理由とともに
だんだんと明らかにされていきます。
それはその時代が招いてしまった
あまりにも悲しく、卑劣な歴史の一部だったわけで。
その幽霊の人は立場上、決して抗うことは
できなかったのです。
抗えなく拷問で亡くなった挙句に
自分の息子までもむごい仕打ちをされてしまったのですから…
ここまでくれば一応物語の真相は
見えてくるのではないでしょうか。
この点は歴史をきちんと見ようとした人の
お手柄だったと思います。
おわりに
作品そのものはいいんだけどあとがきがな…
この人は今でこそあるジャンルでは有名な人だけど
割と最近かな、何かで叩かれてた人ね。
だけれどもこのあとがきを読んでいると結構
うかつな部分があるんだよね。
それとあまり見ていていい文章ではないです。
あとがきだけ閲覧注意ね。