今日は遠征となりました。
明日は何とか有酸素を組めますね。
一応ご褒美を取ります。
故人の縊死により 徳間書店 1995年11月15日
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一見すると…
全部で5作品の作品が入っているこの本。
一応特定の登場人物がいます。
それは検視官である江夏冬子。
そんな彼女が出会う、事件たちです。
短めながら結構憎めない出来ですよ。
感想
著者の作品はドラマ化をよくされていますね。
読んでいくとなるほど、と思えます。
特に終盤の展開が本当にドラマ向き。
作品的にはこの作品の最後に出てくる
「告発の手紙」なんか本当にドラマにおあつらえ向きなんじゃないかと
思ってしまうんですよね。
なぜならば最初に江夏冬子指定で
友人の身の危険をどうにかしてくれ、という手紙もさることながら
この先に待ち受けている展開がもうね…
(あ、察した方口をふさいでくださいね。むしろふさげ(笑))
まあこの作品に関してはある程度ミステリーを読みなれていれば
見かける解決方式ではあるのでああ!!とはならないながら
インパクトに関してはピカイチで、まさに…と思うんですよ。
まあそんな作品もあります。
でも心に残ったのはやはり少年少女が犠牲者となってしまった
「不自然な溺死体」でしょうかね。
これはさる有名な芸術家の少年が溺死体として発見されます。
ところが冬子はその死体の死亡状況がどうも溺死ではないと
勘づいてしまったようで…
そう思っているうちにその少年の死の真実を知っている少女が
何者かによって殺されてしまいます。
実はこの少年少女、どちらもいわゆるお金持ちの家庭にいるのです。
ただし、何かと複雑な環境を抱えていました。
特に少年はその複雑な環境の犠牲となり
命を落としてしまいました。
真相は確かに仕立て人にも同情の余地はありです。
だけれども、それだからって真相を知っていた
少女まで殺す必要は…と思うほどに
胸糞な代物でしたね。
他の作品はひょんなことからの殺人もありますし
真相を知るととてつもなく切なくなってしまう事件もあります。
この切ない事件は冬子の知っている人が殺されてしまいます。
これも胸糞な代物です。
おわりに
実は小ネタとして、彼女の水着姿(!)があるらしい描写があります。
まあその後は出てきませんけど。
あと、それなりにデートは重ねているんですよね。
でもやっぱりこのさえる頭を持っていると並大抵の男じゃあ
無理だと思うのですよね。
うん、これぐらいの量でも肉付けをきちんとすれば
ちゃんとドラマになりそう!!