超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【エサにつられたけれども…?】那須正幹『ズッコケ山岳救助隊』

 

何とか明日はいけそうですね。

それだけは救い。

その後の天気はお察しだよ!!

 

 

 

 

ズッコケ山岳救助隊
那須正幹

ポプラ社 1994年10月

by ヨメレバ

 

 

 

 

夏休みの不人気イベント!!

内容を聞いても人気なんか一切出ないだろ!!

と思わせてくれるイベントです。

 

まず疲れる、そして日付が悪い。

なぜに夏休みの追い込み期間中(?)に

こういう骨を折る出来事に参加しないといけないの?

ということで不人気でした。

 

まあある関係者がいるからこれはあるわけで。

 

そんな中その関係者につられた

三人組たる子がいましてなぁ…

 

感想

※否定的感想が入ります。

大人視点なので子供に読ませたい親御さん等はブラウザバック。

適した感想ではありません。

 

これはね…私は好きになれない作品でした。

フィクションに目くじら立てるなよ、はいそれはわかりますよ。

 

だけれども結局引率者はこの暴走組こと

三人組+αを抑えてあげられなかったということ。

 

それと慢心してのちに来る予報が悪いのにかかわらず

「引き返す」という選択肢をとらなかったこと。

これが大罪でしょうね。

 

もちろん三人組+αの子も悪いですからね。

山は未知の場所もあるわけで

勝手な行動をとれば今回の状況下では

容易に行くべき道からは外れてしまいますのでね。

 

だけれども、その後の彼らは迷ったなりにも

冷静な行動をとっていたと思います。

その後に思わず出くわしてしまった

「誘拐事件」も被害者の子を助け、励ましていましたし

この事件の犯人を捕まえようとしていました。

 

まあこの事件は実は山に本格的に入る前に

怪しげな男性が出てくるので

何かはあるだろうとは察せるはず。

 

それに途中で実は犯人は

えらいこっちゃな事態になっています。

恐ろしいほど凶悪犯と思ったら…

そんなことはなかったのよね。

 

確かにやったことは間違いなく悪いこと。

そこまで至った経緯がね…

事情は汲めるところがあるけど

監禁に至るまでが悪質だからなぁ…

 

うん、よかったなと思う反面

大人の意地汚さがにじみ出ていた作品でした。

 

おわりに

大人になるということはピュアさを失うことなんだ…

そう思ってしまった本ですね。

 

確かに勝手な行動はいけないけれども

精一杯子供たちは山から脱出しようと努力してたもん。

それだけはほめてあげてほしいな。

 

おしまい