超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【通らなければならない道】ダレン・シャン『ダレン・シャン 2』

 

明日はなんとか行けそう。

明後日もだ。

 

 

 

 

ダレン・シャン『ダレン・シャン 2』

ダレン・シャン2
ダレン・シャン

小学館 2001年10月

by ヨメレバ

 

 

運命は、残酷

彼はある交換条件を飲み

半バンパイアの身となりました。

それはすなわち、人ではなくなったことを意味するものでした。

 

クレプスリーと過ごすうちにそれを痛感するダレン。

しかしながらまだまだ人間の血を欲するまでには

至りませんでした。

 

だけれども…

 

感想

もどかしいよねぇ…こういう描写を見るのって。

その運命は変えられないことはしっかり理解しているの。

ダレン少年は。

 

だけれども人(彼は人じゃないか)って目の前にある

認めたくない事実からは本当に目をそらそうとする。

 

それは私だってそうね。

ある特質というのがあるけど認めたくなかった。

でも必死にあがいたら精神をやってしまったからね。

だから本当は無駄な抵抗なんてしちゃあいけないんだよ。

 

そんなどうにもならん彼を見かねたクレプスリーは

彼をシルク・ド・フリークへと預けます。

そこで一人の少年と友達になるのです。

蛇使いのエブラとね。

 

そして、もう一人彼は友達ができます。

うん、この子はある訳ありの子です。

まあこういう風にぼかしてしまう以上

何があったかは本当に察してくださいね。

 

それに至る場面の描写は大人でも

かなり悲しい場面となりますしね。

うん、少年の声が聞こえるぐらいだよ。

 

この訳ありの子はサムといいます。

いわゆる放置後っていうやつですね。

聡明な男の子でした。

多分、これある種の特質持ちの子だよね。

年齢の割にえらい知識のある子なんだもん。

 

実はね、この訳ありの子が…のフラグを立てたのは

ある主義をお持ちの大人だったんだわ。

 

これね、出版年は2001年なわけですよ。

でもこの悪魔のフラグを立てた人物は

割と最近まあうんこうんこな毀損行為をした連中と

同じような存在です。

 

もうね言葉が悪いからうんこうんこにしちゃったよ。

あまりさFワードで片づけるのも児童書紹介では

やっちゃだめだしね。

 

そんな奴が暴走してシルク・ド・フリークで一番危険な存在を

解き放ってしまったのだからもうやばいのです。

結果はもうお判りでしょう。

 

これってある種の警告でもあるのよね。

その主義を主張するのは大いに結構だけど

あまりに行動が過ぎると結局火の粉は自分に降りかかるということ。

 

そればかりでなく関係ない人たちにも迷惑がかかること。

現実にそれはダレンの身に降りかかってしまうこととなります。

そして、ついに選択の日が来るわけで…

 

おわりに

本当切なかったね。

だけれども唯一の救いはね、

それをやらざるを得なかったけれども

実はそれってね、あるものも得られるの。

 

あっちゃいけないことだけど、

無駄ではなかったんだな。

残酷だけれどもこれは乗り越えないといけないことだったの。

 

ダメだ、これ切ねぇ。

フィクションでも地味にきついな。