超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【ありのままの暮らし】森まゆみ『その日暮らし』

 

明日いけない、悲しい。

ある条件を提示しました。

新・インフェルノ三日間の始まり始まり(予定)

 

 

 

 

森まゆみ『その日暮らし』

その日暮らし
森まゆみ

みすず書房 2000年01月

by ヨメレバ

 

 

 

 

タイトルに驚くかも

このタイトルということは…と思われますが

著者は母子家庭の多感な時期(?)の子持ち

 

そんな時期の子供たちはそれはそれはフリーダム

お菓子をとっ散らかしたり

なかなか家に帰らなかったり。

 

そんな子供を待つお母さんはまあ、お分かりですね。

そんな感じのゆるいエッセイです。

 

感想

自然体なこのエッセイ、嫌いじゃありませんでした。

一回転居をすることになるのですが

そこでもまあこのおうちの皆々様はいい加減の権化なので

そりゃあ荷物がたくさん出るわけですよ。

 

お手伝いの人を困らせたのは言うまでもありません。

そしてやったらこの人たち本があるのね。

伝説級の人の全集までちらほらと。

 

私もこういう家に生まれてきたかったなと思います。

もっとも私の場合はXXXX(検閲されました)ですので

そんなものとは程遠い家ではありますが。

 

まあそれも悪くはないんだけどね。

でもいいわけじゃない、現在は特にね。

というか普通の人はすでに狂うと思うぞ。

 

さて話を本筋に戻していきましょう。

この本は私にとってはある人の思い出話の部分で

もう読んだ価値はあったぞ!!とほくそ笑んでおります。

 

なぜならば私が全集を読んだ

須賀敦子先生の思い出が出てきたから。

 

この人は本当に死んでほしくなかったな。

読み通してきて、才能にあふれる人だし

異国の地で本当に迎合しようとしていた人だし。

 

そう思うと私はまだまだ学びが足りないと思うのよね。

無論思いあがるなだけどこういう人たちの靴の後ろすら

つかめていない。

 

そうなった人たちは才能オンリーで行ける人もいるけど

大体の人が並々ならぬ努力をしているから。

 

著者は手紙を書けなかったことを後悔してるのよね。

でもね、ちゃんと彼女には思いは伝わっていたよ。

いろいろな節目で出会えて、かわいがってもらえているもん。

 

あと最後に面白かったのは海外旅行記。

インドのそれはこの人すんごい人だな!!と思わせてくれること

間違いなしですからね。

 

あの環境がお世辞によくない中でも

お腹を下すのが即日じゃないんだもん!!

どれだけ!!

 

おわりに

そのほかで言うと反抗期の描写がほほえましかったな。

言ってはいけない言葉を言った子供が

そのあとにちゃんとこびてくるところ。

本当かわいいし、いじらしいよな。

 

前の作品も読めたら読みたいです。