超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【あれあれ…?】村上春樹『村上朝日堂 はいほー!』

明日も一応有酸素。

いつも使っていたBCAAを入れるボトル、お役御免です。

誤作動防止のストッパーがいかれてしまいました。

被害を被る可能性も否定できないので。結構長い期間、お疲れさまでした。

 

 

 

 

村上春樹『村上朝日堂 はいほー!』

村上朝日堂 はいほー!
村上春樹

新潮社 1992年05月

by ヨメレバ

 

 

 

 

…おや?

読んでいて違和感を覚えてしまいました。

何やら足りない気がしてならないのです。

 

そりゃあそうよね、画伯のイラスト成分が

著しく不足しているんですもの。

彼の功績って本当大きいんですよね。

 

感想

なので画伯のファンの人にとっては、

ちょっと物足りない感があるのは否めないでしょう。

まったくないわけではないので、その点はご安心を。

 

おもしろいな、と思えたのは

多分大体の人は知っているとは思いますが、

著者は結構翻訳書を出しています。

まあ彼の愛するチャンドラーは有名ですね。

 

ですが…意外なことに著者は英会話は苦手だそうで。

これ、とっても気持ちがわかります。

 

まあ私も多少なりとも英文を読むことはできます。

でもモダンホラーの嚆矢の原書は無理ですからね!!

あれは一度目に触れる機会がありましたがまじめに面食らいましたので!!

 

言いたいことは大体浮かぶけど、それを会話にできないんですよ。

まあ私の場合は余計な文法を考えているせいも

否定できない気がするんですよね…

詰込み型で無理に覚えるの、ヨクナイ…

 

なので同じような人がいるのはちょっとほっとした気がします。

 

あとは彼の性格に関して。

まあ著者ほど偏屈ではない(失礼)にしろ

ちょっと親近感は沸いてしまいますね。

じっとしているのが苦手、ということ。

 

なんかやっていないと気が済まないんですよね。

何もしない、というのは原則

飲んでいる時ぐらいしかしないような気がします。

落ち着きないんですよね。

それが強さでもあり、弱さでもあるのですけどね。

 

それと、もう1つおもしろかったのは

著者が愛する作家の方。

一人有名な方がいるのですが

まあカネとは無縁だった(!!)のですよ。

 

なので彼はこういわれたそうですよ、

世界恐慌の時代に巻き込まれなかった。

なぜかって?資産をそもそも持ってないから(笑)

 

素寒貧ならば、まあ無縁だと思うの。

 

おわりに

挿絵の力ってすごいんだな、と思いました。

安西画伯は今回は控えめの登場です。

きっと春樹センセが意地悪しすぎたからすねたんじゃないかと

勝手に解釈しております(笑)

 

多分掲載元が異なっているからだと思います。

結構エッセイも楽しいけど

本人はこの性格だから結構つらいんだろうねぇ。

 

英語のくだりは親近感を持てました。