明日は休養日になるぞラッキーと思ったら…
多分無理になりそうです。(ほぼほぼ確定)
まあ体締めないといけないのはわかるけど酷よー…
村上朝日堂 新潮社 1987年02月27日
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面白い世界にようこそ
正直私は小説作品の彼は好きではありません。
間違いなく読ませる文章ですよ。
だけれども、見える先に「何か」を見出せないと感じました。
多分そのもやもやを武器にしているのでしょうけれどもね。
このエッセイではこのとてつもない文章を書く巨匠の
思わぬ顔を垣間見ることができます。
多分笑えると思います。
感想
これは読めてよかったなと思いました。
こちらの彼は本当に面白いのと同時に
意外な彼の側面を知ることができました。
今の彼とは似つきもしないぐらいに
とてつもなく激しい時代があったとのこと。
本中のイラストでも描かれる彼を見ても
想像がつかないぐらいに。
(しかもイラスト、しっかり特徴とらえてるの。)
なぜ彼が新訳ができるのかと思ったら
学んでいる学科がそうだったのね…
必然的に身につけなければならない環境ですしね。
(ちなみに少し学科名は変わっていますが現存します)
それにちなんだ映画のお話も面白かったです。
英語の略語の読み方で最後に出てくるワード。
この時代はネットはないのでその映画を見てくださいと
出ていますけどね。
(ちなみに略語の正体はスラングかつ汚い言葉です)
それと字幕と吹き替えのお話も。
字幕はどうしても制約が出てしまいますからね。
それゆえに作品によっては「言いたいこと」が伝わらないものも
出てきてしまうのです。
このお話を読むとある字幕の人を思い出します。
その人も批判が多い人でもありますが
制約上と文化背景は文字では伝えきれない以上
すべての批判が真とは思えない気がするのです。
(このコラムを見た時にハッとしましたね)
このコラムでは
ある映画の監督が吹き替え指定をしましたからね。
伝えたいことが伝わらないですので。
あ、ちなみに一番面白いのはイラスト担当の安西先生を
著者がコラムでいじりまくるお話です。
実は画伯は虫が嫌いなのです。
それをわかっていて著者がそういうコラムを指定するのですよ。
虫ネタで強烈なのは2つあります。
1つは街路樹の虫対策のお話。
通知なしで対策をしてしまうと…まあそうなるななお話。
もう1つは土地開発の影響なのか
ある虫(害虫)の大移動を目撃した(著者の妻談)お話。
あ、Gではないですのでご安心を。(安心できねぇ)
イラストではライトな表現ですが
現物は結構グロかったろうな…
私その生き物は正直苦手なので
多分見かけたら固まっちゃう…
他にもおっちょこちょいは著者も出てきます。
おわりに
番外編としてイラストのいじめられてかわいそうな安西画伯と
著者の対談と、文章が画伯の逆バージョンも出てきます。
そっちの逆バージョンも面白いんですよね。
カレーの悲劇のお話、クスッとなってしまいましたね。
確かにそのカレーは日本のカレーとは違いますからね。
わからないとショックですよね…
このシリーズは追いかけますよ。
おわり