超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【ひどい名前を付けてさしあげない】村上春樹/安西水丸『村上朝日堂の逆襲』

雪ばっかりが続く日ですね。

幸いにも次出るときは雪は回避できる模様ですが…

わからんぞ、これ。

 

 



村上朝日堂の逆襲
村上春樹/安西水丸

新潮社 1989年01月01日

by ヨメレバ

 

 

 

 

面白エッセイ、再び

私は残念なこと(?)に著者の小説に関しては

ある作品(三部作だったっけ?)しか読んだことがありません。

確かにすごい作品だったけど答えが出ない、という点で

あ…と思ってしまいました。

(かつてメル友にハルキストはいたけどね…)

 

でもエッセイのほうは面白いんですよね。

今回は少し1テーマのページ数が多めです。

だけれどもやっぱり面白いんだよね…

 

感想

前書きにこう書いてあるけど、

そういう機会があったら読みますからね!!

一部のアレな本以外は原則拒まないので。

 

今回は虫を書かされてヒイヒイ言っていた(?)

画伯はあまりいじられてはいません。

ただ時折文中に出てきている彼はいじられていますが。

 

それよりもひどいのが喫茶店の従業員時代に

まあまあ評価が最悪だったあるお方です。

ちなみにですがこの方、ちゃんと今もいらっしゃいます。

なんだかんだいじられていてもね。

 

その彼が著者に名前を考えてくれと

来たわけですが…

なぜこの方に命名を頼むんでしょうね。

(実はひどい店名を提案してましたから)

 

その結果、この本中でその人は

山口下田丸っていうもうやけくそな名前で呼ばれてしまいます。

しかもこれが最後の対談でもそのひどい名前(笑)

 

まあ彼にも原因があるんですよ。

彼、たらしだもん(笑)

しかも著者の奥さんを変にからかうもんだから

そりゃあ著者もぞんざいな扱いよ(笑)

 

あとはこれは私はそれに該当しないので

気持ちはわからないのではありますが

著者はなかなかの高所恐怖症。

 

なので高いところは避けて歩く(当然)のではありますが

高いところに連れられる羽目となってしまい

高所から下りないといけない状況に…

そりゃあ死ぬ思いをしたようで…

 

あと読んでいて感じたのは

読書傾向は似ているかもしれないな、ということ。

私も翻訳作品のほうが好きなタイプです。

あの超絶奇書が本文に出てきていて

驚いてしまいましたね。

(さすがなのは原書読みしようとしていたこと、

でもあの奇書ぶりだと訳しづらいだろうなと感じました)

 

おわりに

著者はかなりのヘヴィースモーカーのようですね。

これは意外…

禁煙させてくれる条件が書いているけど

2番目がひでぇ。著者に罵倒される模様です。

でもストレスたまるタイプの人はいるからね…

 

今回はページ数が1テーマあたりで多いので

スッキリ感は欠けているけど

面白い作品ではありました。