超雑読と趣味と

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【なぜ、恐ろしい毒をまとうのか】高田崇史「パンドラの鳥籠」

連休は天気がいまいち。

一応今日は街場行きでしたが

リスクを回避するため中止。

 

 

 

 

高田崇史「パンドラの鳥籠」

パンドラの鳥篭
高田崇史

朝日新聞出版 2012年12月

by ヨメレバ

 

 

 

 

その場所では失踪事件が…

一人の男が「あるうわさを聞きつけ」廃墟にやってきました。

だけれども、その場所に入ったきり、

彼の行方は消え去ってしまいました…

 

編集者の西本が聞いた失踪事件。

それはやがて、恐ろしい秘密をはらんだ

事件をもたらすのです。

 

感想

あまり夜にこの本は読みたくないなと思いましたね。

本当に狂気に包まれているんですわ。

 

それは毒草師である御名形史紋がまたもや

解明してくれるのですが

今回のケースは飛び切りショックの強いものとなっています。

 

だって彼自身が「化け物がいるかもしれねぇ」的な

発言をしているのですから

 

ただし、こういう作品ですので

現実の化け物は出てきません。

ただし「あるS級の事実を守るために」

人という型をした狂気の化け物がいる、とだけ伝えておきましょう。

 

現実にこの一連の事件の黒幕は

相当な狂気に包まれており、

ある願望をなすために「毒」を用いているわけです。

 

それは今回ある特性を持っているがために

現場へ切り込むこととなった百合ですら

「精神的に来るものがある」といったぐらいです。

どんなひでぇ毒が使われてるんだよ…

(とんでもないものの集合体です)

 

後半は御名形史紋のターンと化します。

なぜ事件を起こした人たちはモンスターのような代物になって

しまったのか…

 

それは彼らがひた隠しにしてきた

あるものの「中身」に秘められていたわけです。

 

つまりその秘密が露呈してしまうと

そりゃあ歴史も変わってしまいますからね。

なのでありとあらゆる手段でひた隠しにしてきたのです。

 

そして、すべてが終わったときに気っと気づくことでしょう。

おや?何かが見落とされていないか?ということに。

ええ、正解ですとも。

誰か、見落とされています。

 

で、結末は…

このサブシリーズもそうですが、本編も結構

終了後に意味深な事実が隠されてるんですよ。

ちなみに、このシリーズはまだ完結していないんですよ?

 

おわりに

これいろいろといけないやーつ…

多分またどこかで主人公や史紋、百合たちが

この狂気と立ち向かう日が来ると思います。

この系統のやつがすぐに引き下がるとは思えんのでね。

 

結構出てくる事実は参考になるやつですし、

本編よりは読みやすいですので良かったです。

 

おわり