超雑読と趣味と

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【変人が抱いた初恋…】高田崇史「QED~flumen~九段坂の春」

今日は筋活をしてきました。

明日は有酸素をしてきます。

いろいろ重たいものばかり買ってきたから腕がシボンヌ。

 

 

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高田崇史「QED~flumen~九段坂の春」

QED〜flumen〜九段坂の春
高田崇史

講談社 2007年08月

by ヨメレバ

 

 

 

 

かなわなかった、恋たち

それぞれの季節で(冬は微妙かな…?)恋が扱われています。

冬は一応微妙ね。ただし、無感情なあの方からは

すごく新鮮な感じを受けるはずです。

(ただし彼はある勝負には敗北してしまいます。彼らしくない)

 

夏には我らがヒロインである奈々が出てきます。

彼女にもちゃんと恋の描写はあるのですけどね…

うん、これじゃあ本編出たところで恋路は進まんよ…!!

(鈍感なのです。致命的クラスで)

 

感想

この本はきちんと本編を読んできた人には忌々しいクソ事件の

前の時系列が出てきていて事の真相が語られます。

まあ本当に那智で起きた事件に関しては

もう救いようのないぐらいの胸糞です。

このシリーズがちょっと読書注意なのはこいつのせい!!

 

ちなみにこの作品の時系列でもやはりクソなのがいます。

どうやらある人の娘(一応この作品の通しのキー人物)を

執拗なまでに愛人にしようと動いていたようです。

 

ちなみに、この作品(冬)のキー人物はタタルのライバルである

御名形史紋なのです。

なぜかといえば関わる人物が実は同じだから。

この時系列ですでに、なんだかんだで意味ありげなのは運命づけられていたのかも

しれませんね。

 

それとこの最後の事件は私はとってもそそられる内容となりました。

関わっているトリックは毒草師である史紋は見抜いていましたね。

ある「モルヒネが効かない毒」を使ったトリックとなります。

もちろん私はその毒に関してはその毒の大元を知っているので

あ、と思えましたね。

(一応言っておくと、解毒方法なし!!ですからね。)

 

ちなみに夏と秋に関しても主要人物が関係しています。

夏はヒロインの奈々、秋は熊つ崎が出てきます。

秋の最後には彼の特異体質の始まりが出てきます。

ある訳ありの恋がすべてのきっかけだったんですね。

 

おわりに

メインのタタルはどうなんかって…!!

これは切ないです。タタルのあの変人からは想像できないほど

当時はまだ純な少年でした。

でも読んでいるものは一応あの歌集には

ロマンスが強いのもあるから、やっぱり変人…かな。

 

この作品の最後は意味深な展開で終わるので

必ず、私たちの前にその続きは出るだろうと

信じております。

期待。