超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【その事件の裏側には…】高田崇史「QED 神器封殺」

これにてワクチン接種終了。

今日は初回じゃなかったのでスムーズ。

予診票もあらかじめ書いていたのでこれまた。

 

 

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高田崇史「QED 神器封殺」

QED 神器封殺
高田崇史

講談社 2006年01月

by ヨメレバ

 

 

 

 

その男は…

一応、前の巻の続き物となる作品です。

熱田記念病院の熱田光明が何者かの手により

それはそれはむごたらしい姿で殺されてしまいます。

 

だけれどもこの男、どうやらあるところで

とてつもない恨みを買っていたようですが…

 

感想

前巻をそれなりに(?)読んでいれば被害者のやつが

前の巻に出てくる女性に何らかのかかわりがあることは

理解ができるはずです。

 

そう、こいつがすべての元凶なのですからね。

その女性こそは毒牙にかけられることはありませんでしたが

母親は完全にその毒牙にかかっていたわけです。

 

その結末は…わかりきったことで。

ただしこの男にも1つだけ、誤算があったわけです。

ある一人のそうやった人間に、だまされていたこと。

 

ただしこの一連の殺人に関してはメイン部分ではありません。

真相の解明の添え物、という扱いでしょう。

 

メインはこの関連に絡む秘密に関して。

本当に壮大なものとなっており、

ちょっと初回では理解しかねるかもしれません。

まあ著者の作品は正直、結構難しいのが頻出するので

複数回読書向けだとは思うのです…

 

で、その中の解説の中で

ときにパワーストーンにも使われるある形状に関しての

解説があります。

 

これ、私もそれに似ているな、とは思っていたのですが

実際にそれを彷彿とさせる事実があったとは…

 

今回、タタルの推理は面白かったですが

肝心の前巻の女性(禮子)に救いが見られないのは

少し悲しいものがありましたね…

 

まあ、結局元凶は

こういう形で惨殺されたのでなんとも…

 

おわりに

やっぱり不完全燃焼感が否めない作品でしたね。

事件は解決したものの、結局元凶が裁かれない場所に行ったのが

あまりいい印象はなかったかな…