雪が降っていたけど溶けそうね。
そういえば、坊主始めました。
オールバリカンしてきたよー。
QED河童伝説 講談社 2007年02月
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その死体には…左腕がない。
前巻からのある種続き物となります。
なぜかといえば…前の巻で神山禮子をしつっこくストーカーしていた
安岡昭二という男が何者かによって殺されてしまうからです。
そして、そんな彼をいさめてくれた兄の良一もまた
何者かによって殺されてしまいます。
どうやらそこには製薬会社間での
ある種の薬に関する激しい競争が
絡んでいるようで…
感想
あ、この作品、前もって伝えておきますと胸糞です。
はい、胸糞です。胸糞ですとも。(しつこい)
なぜかというとこの作品は事件解決にタタルが絡まないのも
そうなのでありますが、どうやら一筋縄では確実に終わらないであろう
描写がなされているからです。
おそらくこの後、どこかでもしかしたら
タタルたちや、神山禮子の前にその牙をむくかもしれません。
その時は…おそらく消しにかかってくるでしょうね。
危害を加えるのすらためらいもなさそうでしたし。
今回は相馬野馬追祭にやってきます。
そして扱われるのは河童。
この河童という代物もなかなかアレなものです。
そこにいわゆる大事なエリアが絡んできているのです。
ここで書いちゃうと広告にはじかれかねませんので
お察しくださいね。どちらの地方でも3文字で表現されるあれ、です。
河童はその部分を狙うといいますが
ちゃんとした理由があるんですよ。
それはあまりにも悲しい理由だったりします。
あるものを取り戻すためなんですよね…
そして、本編の事件ですが…
これはなぁ、本当にどこまでも真相部分も含めて
胸糞の悪い思いしかないんですよ。
タタルたちが絡まない事件の最終局面も
本当に胸糞そのもの。
どこまでもこいつらは自分本位でしかなく
命を左右するものを扱っているからこそ
傲慢そのものの行為ができるんだろうな、と思います。
(現実この関連で不正があるのはよく聞く話です。
誰だって最初のパイがほしいわけですし)
なのでミステリーとしては今回は不完全燃焼です。
続きに期待するといたします。
おわりに
タタル氏活躍するのかな…と思ったけど
事件にかかわるある物質ぐらいしか言及なかったわねぇ。
ちょっと肩透かし。
だけれども、この製薬会社絡みの抗生物質のお話は
参考になりましたね。
結局耐性菌なんか、乱用の産物なのよね。
だからこそ、風邪とかは必要最低限にしか抗生物質は
使っちゃいけないわけ。
そもそもウィルスだしね。
抗生物質はウィルスには効かんよ。