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【そのパトロンが企んだことは…】西尾維新「掟上今日子の推薦文」

今日は比較的寒くはないです。

一応動く日になるのかな。

お昼食べたら行動だな。

 

 

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西尾維新「掟上今日子の推薦文」

掟上今日子の推薦文
西尾 維新

講談社 2015年04月23日 

by ヨメレバ

 

 

 

 

 ナニコレの連続。

珍百景では、ない(笑)

とにかく物事が読者の前で勝手に進んでいくんですよね。

ここまで勝手にやられてしまうとなんだか笑うかない感じでしょうか。

ただし、真相に関しては少々切ないものが

あるかもしれませんね。

 

感想

今回は掟上今日子氏とともに行動する人間が違います。

隠舘君ではなくて親切守という男が出てきます。

彼は警備員だったのですがまず最初の作品で

美術館で超絶理不尽なことがあったがために

その職場を理不尽に解雇される羽目となります。

 

理不尽理不尽言っていますが、まあ本当に理不尽です。

その事件発生前にみょうちくりんなことが起きて

(変な子供が現れる→変な老人(?)に作品を破壊されるのコンボ)

結果彼は職を失うのですからね。

 

ですがこれまたみょうちくりんなことに

その後その変な老人に自身の警護をしろ、という

依頼が入るんですよ。

 

そのあとにこの変な老人の正体が判明するのですが

どうやらこの男は芸術家のパトロンをやっており

親切が見かけた子供も彼の庇護を受けている人間だったのです。

 

まあ、この作品がそれだけで終わるわけは無論なくて、

ある日この老人は何者かによって凶刃に倒れることとなります。

 

親切と掟上今日子は序盤の時点で接点があります。

まだ彼はその時に忘却探偵の法則を

知ることがなかったので対応にすごく苦慮しているんですよね。

そりゃあそうだよねぇ、だって寝た後に記憶がなくなるなんて

信じることは到底できないですからね。

 

あ、今回はその法則が危うく稼働しそうになる事態が

発生することとなります。

ただし1作品目とは違って、未遂となります。

たぶん法則をきちんと覚えていればその出来事が起きたときに

焦った読者はいるかと思います。

私もまさか…!!と思いましたのでね。

 

なお、この作品は犯人に関しては疑える部分がないので

一人しか疑うことはできません。

ですがんなわけない…!!とおもわせる指定なので

信じたくないですし、掟上氏もそう思っている描写が

見受けられますしね。

 

まあ真相部分に関してはある種悲しいものがあります。

突き抜けたものを持つが故の悲劇かな。

それと老人がやろうとしてきたことも判明します。

たぶん、いろいろ取り上げられたことがあるものだから

ああ、とは思えるはずですよ。

 

 おわりに

今回は別の青年が出てくるかつ、連作でしたね。

一応フルーティーシーンはあります。

未遂もあったりします。

でも彼女の特性上それはあり得ないんですよね。

隠舘君はそのシーンを享受できたけどね(笑)

 

続きが楽しみな作品ですわ。