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【ゆく先々、事件あり】西尾維新「掟上今日子の乗車券」

雪が降りました。

明日は出る予定ですが、行けますでしょうかね。

 

 

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西尾維新「掟上今日子の乗車券」

掟上今日子の乗車券
西尾 維新

講談社 2018年10月05日

by ヨメレバ

 

 

 

 

探偵のいく先々、血が流れる。

まあこれはミステリーの命題とも言われますよね。

からかわれるように2時間ドラマ等では

その人が来ると…というようにひでぇ扱いを受けてしまうものです。

 

そんな作品ですよ。

今回忘却探偵は彼女のボディーガードである

親切守君とともに旅行に赴くのですが

まあまあ、事件の起こること起こること。

 

ここまで起こしたらなんか目ェつけられそうだよ…

 

感想

出てくる事件は全部で5つです。

なかなかハードな事件現場なやつが多いですね。

中には機関室に入ってみたら船の操縦ができる人全員

完璧に任務不能状態でぶっ倒れていたなんて言う

悲惨な状況なのもあります…

 

事件は凄惨なのでありますが、

その真相は実にシンプルなものばかりです。

ただし状況がみょうちくりんなのは本当に多いですね。

 

あと、すごく気になったのですが、

この作品には冒頭に定型文が出てきますが

1か所、少し気になる記述が出てきます。

 

一応今日子氏の特性として忘却、というものがあり

冒頭部分は「寝た」あとの記述に見えますが

1つのみはそうでないか、もしくは…と思わせる

描写が見られるんですよ。

 

なんかこれ、今後に何らかの含みがあるのでは、

と疑っています。

 

それと、この作品の最後には

別の事件が出てきます。

冤罪体質である隠舘厄介氏が

またもや警察の取り調べを受けてしまうのです。

 

もちろん助けを求めに来るのですけれどもね。

 

そして最後には意味ありげな厄介氏の言葉が出てきます。

終章のタイトルも実に意味ありげなんですよ。

それはこの前の巻に出てきたタイトルですので…

 

でも、あれ?と思ったあなた、それは正解です。

実を言うとその作品は予告されていますが

2022年2月21日現在出ていない作品だからです。

(アマゾン等で検索すればわかるかと)

 

これが何を意味するんだろう…

 

おわりに

著者はこういう読者に新たな疑問を持たせる記述が

すごく得意なんですよね。

別シリーズの作品でもそんな感じになっているものがあります。

(不自然な終わり方をしていたのですが、かなり後に完結を迎えています)

 

なのでこの変な感じのそれ

なんかありそうでならないんですよ。

現行出ているのはもう残り2冊。

ヒントはあるのかねぇ…