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【忘却探偵、誘拐!!】西尾維新「掟上今日子の色見本」

明日も確定。

ただしあさっては天候不良で路面状況によっては

15分ステッパーかな。

 

 

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西尾維新「掟上今日子の色見本」

掟上今日子の色見本
西尾 維新

講談社 2018年01月19日

by ヨメレバ

 

 

 

 

忘却探偵、さらわれる…!!

こんなことがあっていいのでしょうか…

決して抜かりなどなさそうな今日子さんが何者かの手によって

巧みにさらわれてしまうのです。

 

しかもさらわれてしまうところの描写が

普段の今日子さんとは似ても似つかぬような

セリフが出てくるので驚くことでしょう。

 

まあ驚くのはまだまだあるんですけれどもね。

 

感想

本当に今日子さんは誘拐されてしまうのですが

なぜかそこに危機感を覚えないのはどういうことでしょう(笑)

 

まあそもそも、彼女をさらった犯人は

そもそも彼女を殺そうとは思っていない模様です。

何やら彼女が持っているであろう「とてつもない情報」を

どうにかして手に入れようとしているようです。

 

だけれども犯人は彼女を試すために過去に解決したであろう(?)

事件を提示するのですが、もちのろんのこと

彼女はそれに反応することはありません。

おそらく記憶が保たれている時期以後のものなのでしょう。

 

それと情報の中には明らかにそれ以前のものを

狙っている描写があります。

一応それがなんであるかは少しばかりは明かされます。

 

ちなみにタイトルのそれは…

今はさほど使われることはなくなりましたが

以前は一表現形態として

結構な頻度で使われる代物でありました。

 

それは今日子さんを救うキーとして出てくるのです。

ただしどうもその詳細を読み進めていくと

どうもそのパーツの一部は明らかに入手するには

途方もない代物だったりするのです。

(そういうものを使える今日子さんって何者…)

 

謎が解けてああ、と思えると同時に

より一層この謎めいた忘却探偵の

謎が増えてしまったような気がするのです。

 

あ、あとこの作品は結構読者の先入観を

しっかり突っついた作品になっております。

この作品のメイン登場人物に関しては

文字だけの情報だけにとらえられてしまうと

真実(完全解決ではない)がでてくると

驚くことになりますし。

 

ただし…そうやってわざと提示するということは

それしかなくね?とも勘繰ることはできますけどね。

 

おわりに

今回は今日子さんのボディーガード(?)兼事務所の住人でもある

親切守が結構目立っていましたね。

彼には最後にちょっとうれしいシーンが出てきます。

ただし厄介とは違ってラッキースケベじゃないですけどね。

何だろう、ほほえましい感じね。

 

ちなみに補足ですがあとがきの書名では次の本はありません。

あしからず。

 

おしまい