超雑読と趣味と

そこに本があるだろ?ありゃあ読むのよ。

【救うことのできない、歪】高田崇史「QED ベイカー街の問題」

明日は寒くなりそうです。

ちょっとどうしよう、温かい装備引っ張り出さないと

いけないのかもかも!!

 

 

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QEDベイカー街の問題
高田崇史

講談社 2000年01月 

by ヨメレバ

 

 

 

 

 ウヘァ…

読み終えたときに抱いた感情ですね。

残念なことに、この事件を起こしてしまった犯人は

どこまでも、どこまでも救いようがありません。

ただし、その理由は「凶悪」だからではないのです。

 

どこまでも、どこまでも歪んでいて

もう誰が手を差し伸べようがどうにもならなかったのです。

なぜかはこの作品の結構なウェイトを占める

解決編を読めばわかることでしょう…

 

感想

溜息しか出ねぇな、この作品…

それが正直な感想かもしれません。

 

今回はシャーロキアンの集まりにいやおうなしに参加させられた

タタルと奈々が巻き込まれる事件です。

それはそれは凄惨な殺され方をした死体と

ご対面する羽目となります。

 

一応、さらりと言ってしまうとこの作品

犯人はさらりと出てきてしまいます。

へ、と思ってしまうほどにあっけなく。

タタルが指摘するのです。

 

だけれどもその犯行に至る経緯までのステップが

まあまあえげつないというか、歪んでいて

とてつもなく真っ黒いんですよ。

 

犯人がね、凶悪ではなくてどこまでも歪んでいるんです。

なぜ歪んでいるかはそいつが体験した経験が始発点なのですが

その事実さえも歪んだ状態なのです。

(なぜか事実がネガティブに歪曲されています

どうやらその当時の事件と関係があるようですが)

 

そのためにそいつは見まごうことなき異常者へとなり下がるのです。

シャーロキアンではあるものの、

とんでもない地雷を秘めた化け物へとなり下がったのです。

 

それがゆえにタタルがこの解決編で出した仮説に

反応を示すわけなのです。

その仮説、私は残念なことにホームズは仔細に読んでいなかったので

知りませんでした。

 

途中でそのような変化があったり、悪役である新ち違った、

モリアーティ教授があのような説が提唱されていることも

まったくと言っていいほど。

でもそう思うとある作品って被りのもの出てくるから

あり得るかもな、とも…

(あの廃課金ゲームね。)

 

ちなみにその解決編の終盤には

一時期世間をいろいろな意味で騒がせたある薬剤が

成分名で出てきます。

どうやら犯人は違法物だけではなくてこいつも乱用していた模様で。

 

そう思うと犯人側が歪だった理由が説明できるんですよね。

だってその薬物、副作用として太字で警告が出るほどの

なかなかハードな副作用があるんですから。

(私は薬学系ではないですが、こいつの副作用は有名なので知っていました)

 

でもそう思うと自分で歪を訂正できなかったやつは

とことんダメなやつだと思うのですよ。

しかもダメなのはしりぬぐいを他人にさせているからね。

ひどいもんだよ…

 

 おわりに

救えない作品だったけど、最後に二人きりではないけど

タタルと奈々と一緒になる場面があります。

まあでもタタルはあれなのでまだまだつながりそうにはないかな。

 

もういっそカップルになっちまえよ。

まどろっこしいな。

 

おしまい