超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【…なんか見たことあるんだけど】種村直樹「トンネル駅連続怪死事件」

連日有酸素運動となっております。

明日もですな。

用事前に行ってまいります。

 

 

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種村直樹「トンネル駅連続怪死事件」

トンネル駅連続怪死事件
種村直樹

徳間書店 1990年03月01日

by ヨメレバ

 

 

 

 

 …嘘、だろ?

読んでいくうちに違和感を覚えてくる本となってしまいました。

なぜそれが強くなるんだろうと思ったら犯行の経緯が

前の巻と途中から一緒になるのと

結末部分。

 

それとこの作品、鉄道犯罪に重きを置きすぎたために

いわゆるミステリーの原則を重ね重ね破ってしまっています。

なのでまごうことなきアンフェア作品です。

読書の際はご注意ください。

 

感想

※しつこく言いますがアンフェアな作品と前の巻と似たような作品です。

そういうのが苦手な人は回れ右です。はい。

 

あえて赤字で表記させていただきます。

はじめはなんでこんな無人駅で犯罪が起きるんだろうと思って

興味深い感じで見ていましたが

途中で同じような犯行パターンを使ったところで

あっという間に私の興味はさーーーっと引いてしまいました。

 

一応、事件の背景には

鉄道工事のとびきりの負の側面である「あるトンネル」が関わっています。

そのトンネルに従事した人たちはロクな扱いをされず

決して逃げられないような地獄の労働を強いられたといわれています。

 

一応、この事件にかかわる犯人に関しても

一部に関してはその関係人物となっています。

ただし真相部分は胸糞注意となっています。

どこまでもねちっこく、どす黒いものですので。

 

それと、前述の通り、この作品はアンフェア作品です。

事件がある種別個なのもそうなのではありますが

核となる事件に出てくる黒幕が蚊帳の外から出てくるからなのです。

まあもちろんそいつらも悪いことは悪いんですよ。

ただ、本当に逮捕に至るやつだけは確かに。

 

まあ、逮捕に至る人は

本当の悪人となっております。

悪人の話を聞いて悪に走った、というのが正しいかな。

その話をべらべらしゃべってしまったやつはまあうかつなんですけどね。

 

途中から展開が同じなのと

アンフェアであることに気づき、一気に冷めてしまいました。

 

 おわりに

なんということでしょう…ここまでげんなりしてくるとは。

この方の別の作品はさほど感じなかったんだけどなー。

おそらく鉄道犯罪=脅迫がらみ一択にしたのが

非常にまずかったのだと思います。

ほかの鉄道ミステリーだとトリック系があるのにね。

 

どちらかといえばそちらの方が著者の持つ知識上

すごく映えるものになっていたと思うのです。

でもアンフェア作品にしてしまうのならばダメかな…