超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【アンフェアだけど、結末は切ない】種村直樹「JR『ガーラ湯沢』新雪事件」

今日は収穫(ただし空振り)に行ってきました。

冬の顔は全然違うんだね。

春しかそこはいかないものでして。

 

 

f:id:misasaru:20191216092739p:plain

 

 

種村直樹「JR『ガーラ湯沢』新雪事件」

JR『ガーラ湯沢』新雪事件
種村直樹

徳間書店 1990年11月01日 

by ヨメレバ

 

 

 

 

 スキーに関わる女性が…

今でこそ趣味は多様化されているのでスキーありきの時代は

終わってしまいましたが、昔は冬となるとスキー場のCMや

スキー関連商品の会社のCMが流れていたものです。

 

この本のタイトルの「ガーラ湯沢」は新幹線でも行けるように

なっていたんですよ。

おそらく今もあるとは思いますがかつての栄華は失われているんじゃ

ないかしらね…

(ここ関連の別荘物件、よく競売に出てくるからな…

そういう意味でもそういう時代は終わったんだと思う)

 

まあ、この作品はやはりなんだかなーなんですよ。

一応後述はしますけど…

 

感想

なぜそう言っちゃうかといえば、

やっぱりもってこの作品はアンフェアな作品だから。

元も子もないことを言っちゃえば、犯人指定が後から出てくる人物のため

こちらが推測することは不可能なんですよ。

 

なのでミステリー(?)とおもっております。

時刻表を使った殺人事件物語というのが正しいんじゃないかしら。

 

今回は決して高杉警視も相棒の遠藤も

やたらに一杯食わされるような描写はありません。

だんだんと一見してつながりのないであろう女性の連続殺人事件が

このスキーブームに便乗した闇につながっているということが

判明してくるのです。

 

メインの事件はまさに闇、です。

犯行にかかわった連中は人を駒のように使い、

その結果、意のままに動かなかった駒たちを殺したのですから。

しかも巧みに偽装してまで死体を遺棄したんですよね。

 

でも、そこ影にもう一人の犠牲者がいるのです。

その人は一応、殺人事件の直接的な被害者ではありません。

だけれども会社の駒として利用されたあげくに

その純情な気持ちを打ち砕かれてしまったのです。

 

その結果は自分で命を絶つという最悪の結末に

至ってしまったのです。

すべてはスキーブームにあやかりたい、という人間どもの

愚かな所業により、この青年は犠牲となってしまったのです。

 

実は後半のメインがこの哀れな青年の無念の描写なんですよね。

そう、死を決意するときに、彼はあるものを見ていたんですから。

もしも、無謀な計画に乗り出していなければ…

 

 おわりに

おそらく作品の特性上(時刻表ミステリー)アンフェアにしたのかな。

でもフェア系なら大家が出しているからな。

それとやっぱり、脅迫を使っているのはワンパターンすぎよね。

次の巻で一応最後の巻らしいですがまた同じことやっていたら

ウヘァですぜ…

 

終。まあ密かにそうしてくれることを…