超雑読と趣味と

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【これは、やってしまったなー…】杉原智則「熱砂のレクイエム II」

今日は昨日できなかったことのリベンジをしてきます。

途中で用事を切り上げてしまったのでね。

 

 

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杉原智則「熱砂のレクイエム II」

熱砂のレクイエム II
杉原智則

アスキー・メディアワークス 2001年09月 

by ヨメレバ

 

 

 

 

・・・。

見出しがふざけているわけではないです。

読み終えたときの正直な感想が、これだったわけでして。

なんというかね…何も感じない。

楽しかったも、よかったなもない。

こういうイメージを受ける本も、そうはないと思うの。

 

感想をひねり出してみますか。

何とか印象に残ったところを書き出してみようとは思います。

まあ、ほとんど悪いところしか出てこないのが悲しいです。

表紙だけ見ると、ロボットが大活躍しそうに見えるでしょ?

うん、そう思うと思うの。

 

でも、違います。

ちなみに主人公のガウ・ハーマンは一応1巻の方で1度だけ

この作品の核であるメカには乗るのですが

この期待というのが致命的な欠陥として「コクピットが灼熱地獄」なのです。

 

さすがに彼はこれにはまいってしまっているので

1度きりの活躍となるのです。

そしてそれ以後、乗るのは別のガウに惚れた女性の方となります。

まあガウはうぶそのものなので結局彼女が密かに想いがあるのを

気付かずに終わるのですけどね。

 

おそらく著者が某有名ロボットアニメのようなもの、を

描きたかったのでしょう、人間描写も多めなんですよ。

でもそれにしてもあまりにも途中の伏線の描写が唐突すぎるのと

それが解決後のいわゆる粛清描写も淡々としすぎているのです。

その結果、何も感じないのです。

 

それとこの作品、ライトノベルの位置づけにしては

結構暴力描写がきついです。

一応性的にやばい描写も含まれていて、表現も

かなり嫌悪感を覚えるものでした。

しかもその結果…なんですよね。

 

決してその展開に救いを残して、とは言いません。

でもあんまりに読者を盛り下げてしまう

表現というのもあんまりだなと

正直感じてしまった次第であります。

 

余談ですが、この作品一応続くはずだった模様ですが

(あとがきを参照)

結局この2冊だけで終わってしまった降ります。

どうやら打ち切りを食らってしまったようです。

 

それはそうでしょうね、

こんなにも読後にあ、そ。で終わってしまう本

そうそうありませんからね。

(盛り上がりが何もないという…)

 

 おわりに

今は亡き難病で亡くなってしまったラノベ作家さん(歴史小説も書いていた人)

を思い出してしまいました。

でもその方の場合は「なんで?」とはなったので

何も感じない、はなかったですね。

 

でも著者はほかのシリーズでは結構冊数を残していますし

ノベライズもやっているんですよね。

いつか機会があったら、また取り上げるかも…

 

おしまい。