超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【少年は、殺戮を繰り返す】中島望「十四歳、ルシフェル」

ジムの横にあるお店に行ったらパラダイスでした。

無論プロテイン系食品を買ったのは言うまでもなく。

でも欲しいやつはそれじゃない。

なので同系列別店舗(でかめ)に明日は行ってきます。

 

 

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中島望「十四歳、ルシフェル」

十四歳、ルシフェル
中島望

講談社 2001年10月 

by ヨメレバ

 

 

 

 

 弱き少年は、よみがえる

生前の彼は大事な人を守ることができませんでした。

彼は悲しきかな、いじめられっ子だったのです。

そしてそんな彼は粗暴な悪ガキに目を付けられ

目の前で大事な人を守れず、惨殺されてしまうのです。

 

そして、彼はあるきっかけで復活するのです。

 

感想

※結構グロ描写と性暴力描写が多少あるので注意。

 

前に紹介した結構タブーに切り込んだラノベよりは

よりストレートにその表現があります。

 

 

 この作品が割と切り込んだ作品ね。

一応参考までに張り付けておきましょう。

続編もあるけどね。

 

 

 

機能テストをしてみたというだけです、はい。

 

で、主人公である正義少年は

車田というクソガキ(この表現がぴったり)連中に

惨殺されてしまうのです。

 

どうやらこのクソガキの家は自由業の方と

つながりがあった模様で、そのあとの裁判の時にも

襲われた少女にとっては理不尽な判決を受けてしまうのです。

(その仔細はここで書くのも胸糞なので、書きません)

 

生まれ変わった正義ことルシフェルは始め、その事実は知らなかったのですが

どうやらその根底には死の無念さは強く刻まれていたようで

ひょんなことから消したはずであろう記憶は戻ってしまうのです。

そう、彼女だけはいじめられっ子であった正義の味方であったのですから。

 

その後の展開はおのずと読めてくると思います。

タイトルの前に付けたものの通りで無双となります。

はい。

 

恐ろしいまでの力を身に着けてしまったルシフェルは

そのやり場のない怒りを自分を殺した組織へとむけるのです。

まず最初に、想い人に理不尽な思いをさせた組織へと向きます。

そして…

 

この仇とりはね、正直なんの爽快感もないんだよね。

本当に無双すぎてあっけなく終わっちゃう感じ。

でももはや憎しみの権化でしかないルシフェルには

そうしかなかったのかもね。

 

そして終盤には、黒幕ともいえる存在と対峙します。

でもどうも不自然なつながりがあるのと、

ルシフェル最大の敵はある事実が存在するのです。

 

その点でとてもこの巻は謎が残るのです。

その続きはどうやら入手困難(!!)である続編に書かれているようなのです。

明らかにつながりが変なんだもの。

何かあるんだろうな。

 

 おわりに

この手の作品は読者を選ぶのよね。

そう思うとこれ系の大家の方は絶妙なバランスで

描写しているんだな、と思うのです。

アニメ化も彼の作品はされているものね。

 

続編は手に入り次第、着手します。

ちょっと入手困難なものでして。

 

おしまい。