超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【まとまりがない、なにか】杉原智則「熱砂のレクイエム」

今日は雨なので代理有酸素を行う予定。

だいぶ体が締まり始めてきたので追い込みをかけます。

でも前回と違って腿がバッキバキ、デニムがパツパツだよおい。

 

 

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杉原智則「熱砂のレクイエム」

熱砂のレクイエム
杉原智則

アスキー・メディアワークス 2001年06月 

by ヨメレバ

 

 

 

 

…ン?

おそらく著者の作品は初めてかな。

一応知っているタイトルはいくつかあります。

それと結構有名な作品のノベライズもしているようです。

 

メカが好きな人にはなかなか面白いものがあるでしょうか。

ある種のその手のアニメを彷彿とさせる感じです。

主人公のガウの家族環境とかね。

でも…

 

感想

 なんかパッとしないイメージを受けました。

おそらく設定的にはこの作品、ある有名アニメを彷彿とさせるので

そこからアイデアをくみ取った感覚を受けました。

 

それは主人公のガウの環境ね。

彼は一応帝国の上位の人間の息子なんですよ。

ただし、いわゆる妾の子。

なので不良として最下層にはびこっているのです。

 

一度いわゆる直系の彼の異母兄弟を見ているのです。

出自の差というどうにもならないもの。

ただし、実はガウは恵まれた要素があったのです。

 

それは敵対する側が使っている兵器に

かつて少しだけ関わったことがあるということ。

その縁はこの作品の終盤で大きな物語の鍵となります。

それこそがガウがいわゆる「魅力的な人」といわれる所以なのです。

 

まあ、そうでないときのガウは残念ながら「残念少年」そのものなんですよね。

ダンスが致命的にへたっぴなんですよ。

ある女性から「ステップを見せるな!!」といわれる始末。

 

しかも彼の仲間である夜嬢の方々からも恋愛対象としては

見られていないところからも

へっぽこなのは見て取れるでしょう。

 

ただし、ちゃんとちょっとだけお楽しみ(?)な

場面は用意はされているのですよ。

それは読んでいるとわかるのですが、へっぽこだけど

心を開かざるを得ない何かがあるんですよね。

 

ですが…作品としてはいまいちまとまりに欠けます。

おそらく著者の作品としてはごく初期の作品、

というのが原因なのかもしれませんね。

 

現実に著者はほかにもかなり多くの作品を出していますし

今もきちんと作品が出ております。

(3か月ほど前に出ているので)

 

おそらくまだまだな時代だったのでしょうね。

私が知っている作品はまだ未読なので

どう違うのかは読める機会があってから。

 

 おわりに

悪くはないけど、盛り上がりには欠けるって感じでしょうか。

メカ物は一応某マロい系の作品が好きなので

苦手ではないですけれども…

(アニメでは苦手だけど活字は嫌いじゃない)

 

まあ、続編があるのでそれに期待。