超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【タイトルに騙されてはいかんぞよ】がい子くじん「奴隷エルフと商人」

明日は残り物を何とかしたいので急遽

ご飯の量を追加しました。

冷蔵庫見たら心もとないのでね!!

 

 

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がい子くじん「奴隷エルフと商人」

奴隷エルフと商人
がい子くじん

KADOKAWA 2020年09月23日 

by ヨメレバ

 

 

 

 

 なんということでしょう…

このぱっと見のタイトルを見るともうどう頑張っても

こりゃあひどいことをされるに違いない!!と思われることでしょう。

ですが違いますよ。本当に違うんですってば。

 

感想

著者は以前艦これ関係である有名な弱小潜水艦ではない何か(!)を

描かれている方でした。

もうね、いちいちかっこよすぎる何かでしたね。

ただ、規格外なものを持っているせいで彼女は妖精さんが見えないんですよね。

なので艦娘ではないのかもしれません。

 

さて、この作品はといいますと…

商人さんはどう見ても悪の権化って感じがしますよね。

だけれども、そうではないんですよ。

すごく意味深な発言をしちゃっているけれども

中身はとても相手を思いやっているわけです。

 

元々はSNS発の作品ですが、

コミック版の特権として商人の秘密がでてくるのです。

まあ、意外だけれども商人さんは…なんですよ。

これは冒頭の方ですぐ明かされます。

 

だけれども書下ろしではもっともっとディープな秘密が出てくるのです。

なぜ商人さんが美男美女の国にこだわるかというのが

理解できるかと思いますよ。

(でもこの美男美女の国は見た目ではないことをぜひぜひご留意ください

なぜならばね、この本の登場人物色々いるんですよ?)

 

今、この世界では残念ながら、この本中のような

もうもうそれは理想的すぎる世界は実現はされておりません。悲しいけどね。

だけれどももしもこの商人さんのように人に歩み寄れる優しさが

あったとしたら…?

凍り付いている心もやがて解けていくように思うのです。

 

その例としては、しゃべることのできなかった子が出てきます。

いわゆる心の傷を負ってしまっていてしゃべることができなかったのです。

 

だけれども、商人さんたちの優しいぬくもりに触れていくうちに

言葉が出るようになり、そして幸せになる人へ

素直に幸せを祝えるような子になるのです。

登場当初のあの凍り付いた表情とは打って変わってですよ…

 

他には、そりゃあそりゃあ平和な魔王と勇者たちがいます。

なお、勇者軍で一番強いのはなんと魔女!!

魔法一つで世界を変えてしまうほど強力なために

濡れ衣を魔王は着せられてしまうのです、なんてかわいそうなやつなんだ。

(ちなみに魔王はちゃっかりあるところで別形態で出ています、変態で。)

 

 おわりに

何かとかつかつしている時代ですが、ちょっと意味深な発言に

ぎょっとしてしまうのではありますが

中身はハートウォームなものとなっています。

もうね、心が穏やかになっちゃうぐらいに。

一応これで完結の形になっているけれども

後日談も読んでみたいな、薄い本で出てくれませんかねぇ…?