超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

ベーベル「婦人論(上)」

日ごと日ごと、混乱は増すばかり。

一歩、引くことは大事よ。

そんな事は積み重ねないといけないことよね。

 

 

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ベーベル「婦人論(上)」

婦人論(上)
ベーベル

岩波書店 1982年10月 

by ヨメレバ

 

 

 

 

 なぜ、女性は理不尽な思いを?

これは疑問に常々思っていることです。なぜか女性が差別される。

なぜそうなるのでしょうか?まさかとは思うのですがその存在が性的な混乱を

招くからなのでしょうか…だとしたら解せないのではありますが。

 

この本にはいまだに解決しない問題も含まれており

「一度差別をしてしまったら、それを解消するまで莫大な時間がかかる」という

ことの証明にもなっているように思えます。

人はね、弱くて、マウンティングをしたがる生き物なのかねぇ。

 

では、感想を。

正直に言ってしまいましょう、あまりいい文章を書く自信を持ち合わせておりません。

これが現在も継続するナイーブな文章だからこそ、少しばかり配慮をもって

文章を書く等しなければ火の粉を被る羽目となりますのでね。

自ら率先してその矢面に立とうとは思っておりません。たといそれがいろいろな意味で

影響を及ぼしたとしてもね。適役ではありませんもの、私は。

 

なぜにこのような体の構造が根本から違う、同じ人間なのに

はたまた奔放なことをやっても罪に問われず、かたや重罪となってしまうのか。

それは著者は否定しているものの、いまだにこの世界で論争の種になっている

ある種の思想が絡んでいるのではないかと思います。

 

その扱いは明確にいわゆる女を否定するような形を取っていますからね。

なんだろうね、まるで男を惑わすようなモンスターで、

お前は惑わされて搾取されたのかといわんばかりの口ぶりなのもありますからね。

 

あとはこれは今となっては一笑に付される代物なのでありますが

女性は頭が悪い、というまあまあエビデンスもクソもなさそうな論が出てくるのです。

なんとなくこれは、一部要素で男が勝てないやっかみの部分も出てきており

それをさもありそうな嘘で塗り固めて一種の洗脳状態にしてやったのではないかと

私はにらんでいるのです。不都合は隠す。ほら、そうでしょ?

 

だけれども、そんな理不尽続きな時代もだんだんと時代が下ってくるにつれて

その理不尽さに声を上げる女性たちが出てきたのです。

そう、体の組成の違いだけで、なぜ虐げられんといけないのか。

それはごもっともですよ。排斥されるべき人たちは明確に悪しき行為を行った人なのに

優れているという根拠のない理由でそれが問われないというのはおかしいですもの。

(でもそういう人って結局中身空っぽなのよね、往々にして)

 

そしてアメリカをはじめ、ヨーロッパにも女性が政治に参加したり

知的な職業に従事する機会が増えてくることになったのです。

その結果、男性と同様に様々なものを開発したりしているのです。

 

女性が台頭、その後…

本に関する紹介はこんな感じでしょうか。この本では男性優位の主張が

いかに理不尽かということについて解説されています。

本当に根拠がなくて、空虚。それにつきましたね。

 

で、ここからは本からは外れますが

今現在、女性の地位はこの本の時代よりはまあ上がっていると思います。

「まあ」ですけれどもね。ストレートに「そう」とは言い難いです。

まだまだ女性を旧態依然の概念で見る人たちは多いですし、

SNSにいる女叩きもいますからね…あれは見ていて不愉快ですし

この本にも書かれているのですが「女性から生まれていることを忘れてね?」

にもつながるんですよね。それで女性うんぬん言うとは何ぞ…矛盾しているのですが…

 

で、台頭してきたのはいいのですが同じような歴史を繰り返している

きらいもあるように思えてなりません。

いわゆるある種の人たちの分別のない方々。(ぼかします、ゴメンナサイ)

 

私はそれに基本となるあるお方は好きではありません。

一応有名な本を書いていたり、昨今ではスピーチが話題になりましたが

いわゆる分別のない人と手を組んでSNSの誹謗中傷がそのまま文になった

非常に下品な本を出版したからです。

 

この方がなぜ嫌われるのかはこの本を読む前にSNSで目にはしていましたが

それを読んだときに確信に変わりました。対話する人を選ばなかったね…と。

 

だから今度は男叩きが起きそうな気がします。もう一部では起きているか。

でもそれは、優位のある歴史をずっと味わい続けそれに対処すらしなかった

ツケなのかもしれませんね。それを解消できるか、連鎖するかは…

別の性側(戸籍上は)にいる私たちも考えないといけませんね。

でもその未知は決して平坦ではなく、超絶険しいとは思っています。

 

 うんうん…

人は生きていくと、数多くの問題に出くわすもの。

だって同じ人間で組成が違うだけで、このありさまよ?

それをどうすれば解決できるのか…一人一人が考えるしかないのでしょうね。

難しい問題だよね。

 

おわり。