超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【結構問題作だったり】那須正幹『ズッコケ山賊修行中』

多分2日連続で有酸素だな。

そろそろ毛刈りをしないとね。

洗髪時に扱いづらいですし。

 

 

 

 

那須正幹『ズッコケ山賊修行中』

ズッコケ山賊修業中
那須正幹

ポプラ社 1987年07月

by ヨメレバ

 

 

ザ・理不尽

三人組と他1名には明らかなる落ち度がないのに関わらず

なぜか謎の山賊たちにさらわれてしまいます。

 

あ、落ち度はせいぜい他1名の青年(堀口君)が

運転がとびっきりへたくそだったということでしょうか。

 

そんな彼らはどうやら

山賊たちのある目的のために

連れ去られてきたようなのでした。

 

感想

この作品は大人になってからのほうが

恐ろしさ、というのを強く感じると思います。

 

なぜかといいますと、この山賊は読んでいると

どうやら世間とは隔離して生活をしているようです。

それだとどうしても食料等が不足してしまう…

さあどうすればいいのかというと…

 

外の世界の人たちに定期的に姿を現し

食料をめぐんでもらう(という名目のタカリ)のです。

とてつもなく卑劣な手段を持ってね。

 

この卑劣な手段というのが大問題。

実をいうと今の世の中にこの卑劣な手段を使って

人を惑わし、人の所有物のすべてを奪う

卑劣な連中がいるのですよ。

 

一応このブログはそういうのに目を付けられるのを良しとしません。

なので明確な組織は出しませんが、ニュースにも頻繁に今も出ている

ああいうのとかですね。

 

その他インスタやらYoutubeにもわんさかそういうのはいます。

彼らが言っていることってこの山賊たちが言っている

「~のせい」なんですよね。

 

これって思考停止する危険なワードです。

そういう連中もまあこの言葉、連呼しますし。

そう思うとこの山賊の人たちは…なんですよね。

しかも彼らの中には国籍が日本でない人もいるわけで…

おや…?

 

なぜ三人組はこの状況から抜け出せたかはわかるとおもいますよ。

彼らも外の世界(まあ三人組にはいつもの世界ね)に行くのですが

その時の神の考え方を聞いて「おかしくね?」と言ったから。

 

つまりここは三人組にとっての世界ではなかったということ。

まあ、読み終えてわかるのは彼らはとばっちりだったんだけどね。

多分一人の人物のせいで同類とみなされたんじゃないかな。

 

おわりに

これは確かに児童文学で扱うには結構ハードですね。

理不尽な描写もありますし。

ただ、子供と一緒に読んだ場合は

「~のせい」にすることはよくないこと、

なぜかを教えられないといけないですね。

 

でもこれって結構難しいことなんだよね。

考えることができなくなる、というのが大きいとは思うんだけど…

 

深すぎやせんかい?