超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【待つだけの時代はな…】池田和臣「逢瀬で読む源氏物語」

大事なことができないって結構大変よな。

当たり前が当たり前にできることって

つくづく大変なことなんだ。

 

 

 

 

池田和臣「逢瀬で読む源氏物語」

逢瀬で読む源氏物語
池田和臣

アスキー・メディアワークス 2008年05月

by ヨメレバ

 

 

 

遍歴に巻き込まれた女性たち

正直に言ってしまいましょう。

私はこの物語はあまり好きではありません。

だって登場人物はさんざん粉をかけていくのみですからね。

 

一応本中には兄弟が入り乱れるやつもあります。

なんだかなぁ、と思ってしまったのは言うまでもありません。

 

感想

あまり感想を書けるものではないので

たぶんあっさりとになると思います。

あしからずご了承ください。

 

まず意外だなと思ったのは逢瀬の描写そのものは

生々しいわけではないということです。

それと女性によっては物事を終えたときに

それはそれはひどい嫌悪感に陥ってしまっている人もいます。

 

それとこれは光源氏の場合ですが

いわゆる今とっても厳しい炉要素が出てくるものがあります。

ごめんなさい、その言葉を出すのはちょっと…なので

ぼかさせていただきました。

 

しかもその描写はちょっと胸糞でしたね…

多分光源氏は獲物を見つけた場合、

なりふり構わないのだと思います。

 

現実に彼の敵にあたる側の女性に

お手付きをしてしまったケースもありますので。

しかも情を抱かせてしまっているのが超やばいポイントで…

 

個人的にすごいのは

光源氏の後継の子たちの女性関係かな。

それにかかわった女性が

あまりにもその感情が爆発してしまった結果

精神を病んでしまう描写。

 

今と違って待つしかできなかった時代ですからね。

それは何かの作品で読んだことがあって(現代語訳で)

待てど待てど恋焦がれる人間は来なく

発狂してしまいそうだという描写からもうかがい知れます。

 

しかもこの時代にもきちんと醜いほどの嫉妬は出てきており

思うようにさせないために手紙などの伝達を

してやらないという嫌がらせは当たり前に出てきます。

 

最強なのは嫉妬で女性を殺してしまうケース。

ある女性がそうでしたね。

罪深いんだよ、この時代の恋愛は。

男はどれだけ結ばれても自由だったからね…

 

うん、人は怖いわ。

 

おわりに

実は源氏物語はある昔のベストセラーで

触れていたりします。(漫画解説的なね)

その中でひときわ引く女性が出ていましたがこの本では

数行触れられるにとどまります。

(彼女は源氏物語では特殊な位置の人)

 

その後の様々な感情を見ると

男女の関係っていつの時代も複雑よな。

私には縁がないけどな。

 

おわり