超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【あ…】ジェームズ・ヤッフェ「ママ、手紙を書く」

だいぶ体も締まってきました。

筋肉を蓄えると暑がりになるものです。

クーラー効かせすぎて猫の方がさむがっていたという。

私は悲しいよ…

 

 

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ジェームズ・ヤッフェ「ママ、手紙を書く」

ママ、手紙を書く
ジェームズ・ヤッフェ

東京創元社 1997年01月

by ヨメレバ

 

 

 

 

 事件の根底には…

この作品は、おそらくミステリー好きにとっては

好き嫌いは分かれる作品となってしまうことでしょう。

私は…そうなる気持ちはわかるけどなんかね、という感じ。

 

でも自分だったらどうしたかといわれると…

難しいお話なのよねぇ…

 

感想

こういうミステリーが出てこられると感想、苦労するのよー!!

何せ答えの出ない作品といっても過言じゃないし。

大元の問題に「差別」が絡んでいるからね。

 

事件は英文科の助教授が何者かによって

殺されてしまった事件。

被害者の電話に出た人が事件の瞬間を

聞いてはいるんですけれどもね…

 

この作品の探偵役は主任捜査官の母親であるママ。

どうやら彼女にとってその事件は

何やらかにやらがあると思っていた模様で。

 

事件は前述の通り助教授は恨みを買うような

行動をとっておりました。

いわゆる黒人を明確に蔑視するような行動。

そのために理不尽な思いをする人がいたわけなのです。

 

そして事件は思わぬ形で犯人が出てくることとなります。

だけれどそこには別の事柄も隠れていたわけで。

 

率直に言ってしまうとこの作品

文章の仕業なのかママの探偵がとっつきづらい代物なのか

非常に読みにくさを感じてしまいました。

 

そのくせ物語の途中に明確な

露骨なFワードと蔑視表現がでてきますし。

つまるところ、この大学うんこのようなところですよ。

大学という名前はあるけれども結局蔑視の塊だということ。

 

そう思うと黒人や黄色人種がいかに

この国では理不尽な思いをしていたかが理解できる気がします。

今のご時世でもあるんですよね。

本当アーチェリーのそれなんか最悪ですよ。

 

あれの場合は女性らしさというくそみてぇな問題でしたが

髪を伸ばそうがそうでなかろうがお前らに関係ないだろうがと

しか思いませんでしたね。

 

でもそういった理不尽さは本当にあるわけで。

結局のところこの事件はそこから起きてしまいました。

 

で…最終的にすべてはどうなったかといいますと…

正直なんだかなー、という感じです。

私もこの事件に関しては、鉄槌を下すことは

不可能だな、と思いました。

 

全部暴いてしまうと、

決定的なスキャンダルも出てきてしまうのです。

しかもそれが出てしまえば「破綻」ですので。

 

 おわりに

これはシリーズ読み通すのつらいぞ…

余り読者の望む形にはなりません。

それといってしまうと息子はマ●コン…

とっつきづらさしかありませんでした。