超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【直接かかわったからこそ】渡辺敬一郎「最強の名馬たち」

明日は待機ですね。

火曜日までは動きません。

ただ1回おそらく街場行けるのかなぁ…

 

 

f:id:misasaru:20191216092739p:plain

 

 

渡辺敬一郎「最強の名馬たち」

最強の名馬たち
渡辺敬一郎

講談社 1999年05月19日

by ヨメレバ

 

 

 

 

一頭の馬には、いろいろな人が…

最近はあるゲームがブームとなっていますね。

実はこの中にも、ゲームに登場する馬がでてきます。

(実は1章、両方の馬が実装されています)

 

私はギャンブルとしての競馬には興味がありませんが

元々動物関係に関わっていたことがあり

育種の面の勉強もしたことがありますので

育種としての馬には興味があるのですよね。

 

そしてレースでは見えてこない

実際に長い時間ともにしてきたからこそ見えてくる

本来の馬の姿…

 

感想

どれだけ良い血統で見た手がいい馬でも

チームワークがきちんとしていたり、タイミングがしっかり合わなければ

大成することはないという厳しさ…

 

そう思うとあの晴れの舞台に出ることができることは

関係者としてはどれだけの名誉だろう…と思いますね。

 

全部で7章、

「〇〇対××」という形式で書かれています。

おそらく名前を聞いたことのある馬がほとんどでしょう

ただし、最後に出てくる「超名馬!!」と言われる馬の

相手となった馬に関しては知りませんでしたね…

(そもそもその超名馬は無双でしたからね。戦歴含め)

 

まず最初の章で驚いたのが

証言を得ようとした人がまさかの拒否をしたこと。

え…これやばくね?と思ってしまいましたね。

 

だけれども著者の努力によって話を聞くことができたわけで。

それはその馬に対する扱い方で決定的な軋轢が

できてしまったということ。

 

ある程度事情を分かっている人たち(厩務関係者)が

それをやめるように提言したものの、

結局それを止められなかった結果

残念な結果をもたらしたということ…

 

そりゃあ深い影を残してしまいますよね。

話したくもないわけです。

仕事において最大の汚点でしかない…

 

それとある名馬のお話。

その馬が冬のレースでのち、悲劇的な最期を遂げてしまったのは

あまりにも有名なお話です。

 

それに関しても正直裏側は悲しすぎましたね。

期待に応えたことが、アダになったのです。

いろいろとメディアは騒ぎ立てたのですが、それが真相。

余りにも、悲しい…

 

あ、レースに関してのこともちゃんと出てきますからね。

確かに最初から名馬!!という馬もいるのですが

使っていくうちにだんだんと頭角を現していく馬もいます。

というかむしろ、そういうのを探すのを得意とする人もいるのです。

 

あと、関わる人も面白い経歴の人がいたり。

放浪していた(!!)という異色の経歴の人もいます。

え、うそでしょ?と思いましたけどね。

でもそういう人だからこそ、色々見えるのでしょうね…

 

おわりに

あえて馬名は出さないでおきましょう。

もちろん聞いたことのある馬ばかりでしたね。

最後の章の1頭を除いてはね。

でもその馬も物語を見る限り、

最後は幸せな馬生を送ったのだと信じたいです。

 

つくづく思うのはそういうのを取り上げるメディアはいい加減だよなぁ…

だから表面的なものばかり見てしまってはいけないと

思い知った気がします。