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【訳書の宿命というか…】ディーン・クーンツ「オッド・トーマスの予知夢」

もう9月なのに、まだ暑いね。

エアコンとおさらばはまだ遠し…

 

 

 

 

ディーン・クーンツ「オッド・トーマスの予知夢」

オッド・トーマスの予知夢
ディーン・クーンツ

早川書房 2010年12月25日

by ヨメレバ

 

 

 

 

オッドを知る謎の女性…?

この作品で現在訳として読める作品はラストです。

読み進めていけばわかることでしょうが

確実に続きがあるであろうことはわかるはず。

でもこの後間が空いちゃうんですよ。(原書刊行年換算で言うと4年)

 

これに似たシリーズも同様に未訳部分があります。

某所の感想でも言われていましたが確かに

作品のムラは強いのは否めないですね。

 

今回はなぜかオッドをストーミーしか呼ばなかった

「オッド・ワン」と呼ぶ女性が現れます。

正体を知ろうとしてもかたくなにそれをさせない女性。

 

そしてまた、オッドには危険が迫ります。

 

感想

確かにね…1作目の衝撃からは落ちてしまうのは否定しません。

前作よりも…うーんという感じでしょうかね。

 

ただし、今回はオッドの前に立ちふさがる存在は

ある種の今もいる危険な存在に思えてなりませんでした。

まあ、何かはこの感想では決して出しません。

 

私はその手のことは否定しています。

よく考えればそいつらのやっていることは破綻しているから。

だけれどもそのよく考えればわかることを放棄し、

その思想に傾倒する人もいるのもまた事実なのです。

 

今回の敵はそんなのに類する敵が目の前に立ちはだかります。

その破綻した思想はオッドのいるアメリカの権力者を

亡き者にしようとするためにとんでもないものを

用意していたのですから。

 

これらの戦いに関してはあまり重要ではない気がします。

シリーズを通して感じたのは

当初、オッドの能力は見えたとしても

それに影響を与えられない、とされていました。

 

だけれども今までの作品の中で

いくつか例外がいると思いませんか?

特に今回の作品に関しては「ある有名人物」の持つ性格を

フル活用してオッドが「今回の敵」から逃れる場面があります。

 

確実にオッドが現実の人間に「有名人物」のお話をして

その人物をけしかけているのですから。

そう思うと何らかの成長があるんですよね。

 

そして、今回オッドをなぜか知っている女性。

おそらく彼女も何らかの力があります。

なぜならばこちらに害なす生き物が現れたときに

彼女はそれをはねのけたから。

 

でも、すべての事件が終わってもそれらはまだ出てこず

この作品は終わりとなります。

 

おわりに

これGoogleで調べた方法使って次の巻読むべきか…

少々迷っております。

多分現状翻訳されるのは困難だとは感じています。

 

それは最初に述べた通りで

ムラがあるために出版社が嫌ったんだろうな…と思うのです。

いい作品書いているんだけどね…

冒頭訳して読んだけど悪くなかったよ…?

 

大人の事情があるから仕方ないにしても

サクサク読めるのでもったいないな、とは思います。

読ませる力は確かにある作家さんなので。

 

おしまい