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【青年は、ある力を持っていた】ディーン・クーンツ「オッド・トーマスの霊感」

サブ方面が多忙だと本当に手が付かない…

ようやく読み終えたよ…

 

 

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ディーン・クーンツ「オッド・トーマスの霊感」

オッド・トーマスの霊感
ディーン・クーンツ

早川書房 2009年03月25日

by ヨメレバ

 

 

 

 

青年の持つ、力

この作品を読んでいるとオッド青年はまるで

正義のヒーローのように思えます。

なぜならば、己の見るものを信じ、動き

人にアドバイスをするから。

 

彼は人にはない、力を持っていたのです。

それは…

 

感想

この作品はシリーズものです。

全部で7冊(2短編)が存在しますが

残念ながら国内では4冊しか訳されていません。

これってゴリアンサーガと同じじゃないのん!!

 

この作品の主人公はオッド・トーマス。

コックとして働いている20歳の青年です。

彼女ありでリア…ゲフンゲフン…

 

そんな彼には一つの力があります。

それは死者を見る力があるということ。

そして、その例が影響を及ぼすのを見ることができること。

 

ただし、悲しきかな、見えるだけで

対峙する力は身に着けていないのです。

なので悪霊がもたらすであろう悪い事態を防ぐには

オッドが先回りするしかないのです。

 

そんなこんなで彼はその能力をいかんなく発揮し

悪霊の手から人々を守ろうとするのです。

だけれども、はじまりの人物である

キノコ男が何者かによって殺害されるのです。

 

そしてオッドを支えてくれる人にも

何者かの魔の手は迫ってきており…

 

この本がすごいな、と思ったところは

想像はつくでしょうが、最初の事件の発端となった

一人の男の死により悪霊ではない人が絡むことになります。

 

そして終盤に思わぬ関係人物が判明するのです。

でもそれは序盤にさらっと出てきており、

印象深いヒントを与えてくれているのがすごいのです。

(人物的にも覚えられるようにしてある)

 

それとこの本、本当にサッと読めるのですが、

一連の事件がすべて終わった後の描写、

一見すると何気ない一コマに見えることでしょう。

だけれども、主人公が「どう言う人物か」を念頭に置いたとき

その何気ない一コマが、とてつもない意味を持ってきます。

 

それがどういうことか…

それは事件が終わった後、ぜひ注意深く読んでください。

ショックを受けることでしょう。

私はああ…と思いましたね。

 

おわりに

実は彼の作品は別名義ですでに1冊読んでいます。

この作品とは違うテイストのパニック小説的なものでしたが

ある種その作品と似た感じの感情を覚えましたね。

 

オッドはどうやら何か宿命を持っているようです。

母親側が何かを握っているのよね…

父はクソ親父ですね。

チ●軽男な。

 

うん、早川書房さん…

ゴリアンサーガもそうだけどね、

全シリーズ訳してほしいなぁ…

この作品も残り3冊未訳じゃないのん…

 

おわり