超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【寂れた神社の忌々しい事実】高田崇史『QED 神鹿の棺』

明日は今年最後の大規模買い出しです。

あるものの確認も兼ねていますがね。

あ、ちなみにクリスマスですがお酒は飲んでおりません。

せいぜいペプシとカロリー0のスポドリぐらいだわ。

 

 

 

 

QED 神鹿の棺
高田崇史

講談社 2022年03月21日

by ヨメレバ

 

 

 

 

歴史すら忘れられた神社

その神社は資料等の消失などがあり

その歴史すらも忘れ去られていました。

 

住民も年々高齢化していったりなどで

だんだんと人も減っていく始末。

 

そんな中その神社の元神主だった男が

死体で発見されたわけで…

 

感想

今回は本編扱いですが比較的素直な作品です。

なぜかって?タタル達には向かう人たちが

本当に少ないですから。

 

そりゃあそうでしょう、今回の事件の舞台になった

三神神社は高齢化等でだんだんと人がいなくなり

かつてあったはずの家もつぶれたりしてるのですから。

 

ちなみに今回は名だたる神社が出てきます。

その名前は私のかつてやっていたゲームの登場キャラとも

縁があるものだったのでおお、と思いながら読みましたね。

 

そして以前私は茨城に行く機会が多かったのですが

その中で飛び切り読みづらいある地名が出てきており

結構タタルも話題に出してくれています。

 

ただしその由来に関しては…結構グロいです。

まあ神々の物語や、神社のお話って

深く知れば知るほど、醜さというのが露見してくるんですよね。

 

神である存在ですらこの有様です、

人間がそうであるのは至極当然なのですよ。

 

それと本中に防人というワードが出てきます。

ある程度ちゃんと学校の授業を聞いていれば

短歌の中でこの人たちの歌があるのは知っていることでしょう。

 

で、そんな彼らの扱いと言ったら…

もう目も当てられないほどひどいものでした。

もう現代のブラック企業も真っ青どころか

かすみます、もう本当に。

 

強いから彼らは防人として徴用されましたが

無論、この時代にはそれはあくまでも名目です。

裏の意味は想像の通りですよ…

なんて人は勝手なんだ。

 

あとは神社の名前に関してですね。

名前だけで実は怨霊を祀る神社がわかったりします。

ちなみにその中には誰かさんに通ずる神が出てきたりします。

 

今回誰かさんは登場はしていません。

でもこういうつながりがあるとすると

そのうち何かしら出タタル達の前に姿を現すのかな…

それとも…?

 

あとがきにも含みがあるので続編に期待しましょう。

 

おわりに

我々が普通に食べているあるものにも

実はとんでもない事実が隠されています。

知って吐き出すなよ…

 

巻末にはおまけのショートショートがついています。

イラストの彼らはこんな感じなのか…