超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【みょうちくりんな生き物たち】尼岡邦夫『深海魚』

すごい風だよ…まったく。

そして明日も風が強いけれども出る日となっております。

ちゃんとヒートテック着込んでいくわ。

(暑がりなので装備は薄めです)

 

 

 

 

尼岡邦夫『深海魚』

深海魚
尼岡邦夫

ブックマン社 2009年03月

by ヨメレバ

 

 

 

 

独特な風貌よね…

めったに見ることのできない深海魚。

それを結構なスケールで紹介してくれている

それはそれはゴージャスな本となっております。

 

しかも、きちんと特徴別でも

分けられているところが面白いです。

 

あ、お楽しみは最後ですよ。

 

感想

ユニークな生態を持った深海魚はやっぱり面白いですね。

どこぞで聞いたことのあった「雄が異様にちっちゃい」

というスタイルの深海魚ね。

 

本当に米粒…まではいかなくとも

メスの大きさに比して雄は本当にちっちゃいのよね。

むろんこれも個体数を増やすうえでの知恵といってもいい奴です。

 

あとは発光するもの。

これはよくあるパターンです。

だけれどもこれに関しては知らなかったのですが

この発光するものを防御手段として

用いる魚もいるようです。

 

これは結構有名な深海魚(チョウチンアンコウ)も

それを行うようですよ?

これは意外だな、と思いました。

 

あと捕食方法でも意外なのが…

肉を突進して剥ぎ取っちゃう(!!)というおっかない深海魚もいます。

もちろんやられた魚には痕が残ります。

 

ちなみにこの深海魚は魚以外のものにも時に突進し

なんと潜水艦のゴム部分(!!)を

剥ぎ取っちゃおうとしたみたいです。

 

ちなみに姿は…かなーりグロいです。

こんなのに突進されて傷つけられたくはありません!!

 

さて、最後にはみんなが大好き(?)であろう

深海魚にも触れておきましょう。

 

食用方面です。はい。

結構そういう魚は食卓に並んでいたりします。

ホキとかは有名ですね。

それとキンメダイも。

これも立派な深海魚ですからね。

 

一番読んでいて面白かったのは

子どもの時にその名前の奇妙さから覚えていた食用魚

メルルーサですね。

 

メルルーサは科の総称で

よく日本で手に入るのはニュージーランドヘイク、だそうです。

ちょっと賢くなれたかも?

 

あとはこれも深海魚の1つですが

3切れでお尻崩壊のあいつも出てきます。

意外なのはこれ、何とかして食用資源にできないか

研究されているみたいで。

 

おわりに

この不思議な生き物を眺めていると

奇妙だな、と思うとともに

神秘さを感じるんですよね。

 

圧倒的過酷な環境でも

しっかりと生き延びる術を持っていることに。

しかも、まだまだ未知の発見がありそうだと。

 

知の欲求は尽きないものね。