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【歴史は繰り返すもの】ディヴィッド・グッドマン 宮沢正典「ユダヤ人陰謀説」

雨でしたね。

明日はいい天気になるといいな…

 

 

 

 

 

ディヴィッド・グッドマン 宮沢正典「ユダヤ人陰謀説」

ユダヤ人陰謀説
デーヴィッド・グッドマン 宮沢正典

講談社 1999年04月02日

 

 

 

 

たぶん、あー…となるかも。

結構難解で参考文献も多いので

読解に時間のかかる1冊となります。

だけれども決して他人ごとではない本なのですよ。

 

そして、すごくいろいろと悩ましくなる…

 

感想

※ある種の思想系が出てくるので苦手な人注意

 

タイトルを見て、昨今騒がせたある人たちが出てきた人も

少なからずいらっしゃるかと思います。

 

実を言いますとね、この本中にも

実はその…例のやつらが使う言葉が出てくるんですよ。

光と闇…なので驚いてしまいました。

 

どうしてこんなに歴史って誤った方向で繰り返されるのだろうって。

今回扱っているのはユダヤ人のことに関してですが

まあまあ本当に戦前のそれはひどいんですよね。

平然と「反ユダヤ」がまかりとおっていました。

 

じゃあ戦後はひどくないの?と思うでしょう。

やっぱりひどい、ひどいなんていうもんじゃないです。

だって捏造書が売れていたんだからもう目ん玉飛び出ちゃうぜベイビーです。

 

だったら知識人(笑)はマシじゃないかと思うでしょう。

はい、(笑)なんていうワードが付いてしまっているのでもうお察しです。

名指しされている人にはそうそうたる人物名が数多く出ています。

 

その中には何かと話題をさらう雑誌業界のドン的な人も出てきます。

まあこの人、思想がアレなので私は嫌いな人です。

今動画界隈でもその名前で出ていますが

関わっているやつがろくでもないので容赦なくブラリスで

非表示にしています。

 

なぜ反ユダヤがここまではびこり、

さも当然のように居座ったかといえば

国民性もあるでしょうし彼らの元としているものが

誤解を受けやすいものなんだと思いますね。

 

確かにこのユダヤ人関係の文学

(一応本中にひどい賞まで取った日本文学がありますが

それとは別物です)を読んだことがありますが

どことなく独特のつながりがあるんですよね。

 

それがどうしても他の人たちにとっては

同民族でたまっているように見え、いい印象を

抱かないのでしょう。

それとある有名文学もその嫌悪に拍車をかけたのかもしれませんね。

(というかそもそもお金の貸し借りはな…!!)

 

この物語の終盤に

犯罪までかかわった有名新興宗教が出てきます。

反ユダヤじゃないだろ、と思われがちですが

やっぱり根底にはその思想がちらほら見えてくるのです。

 

おわりに

読んでいくと本当にため息が出てきます。

何も人は学ばないよな…

それと人は権威やらに本当に弱いものですね。

(本中で出てくる賞を獲った文学は賞を獲った人を含めて

胸糞ものでした…ヘイトだよな、あれは)

 

あと戦争に関しての痛い点をよくついています。

確かに被害者の側面はある、

けど加害者の側面もあるのです。悲しきかな。

 

それを踏まえてどうすればいいか。

昨今の事情を含めて考えることは多そうです。