超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【戦いばかりではなくて…】坂井孝一『考証 鎌倉殿をめぐる人々』

明日は有酸素となりそうです。

体はきちんと動かしましょう。

そういえば海外からのやつ届いたので

あとで見ておこう。

 

 

 

 

坂井孝一『考証 鎌倉殿をめぐる人々』

考証 鎌倉殿をめぐる人びと
坂井 孝一

NHK出版 2022年07月11日

by ヨメレバ

 

 

 

 

様々な人間ドラマ

正直に言ってしまいますと、

この時代の歴史、非常に不得手なのです。

ほらほら、いろいろと複雑じゃない。

いろいろさ…(なげやりな対応)

 

だけれども、それぞれがそれぞれの「野望」のために動き

その結果がいかなるものであれ

確実に歴史に名前は刻んでいるんですよね。

 

感想

まず驚いたのはね、時代を確認する資料である

「文書」そのものが実は歪曲されたもので

あったりしちゃうこと。

 

歴史書がまず歪曲された事実を

伝えてしまっているのも恐ろしいけどね。

それがこの本中でも結構出てくる「吾妻鏡」

名前ぐらいはこの時代が不得手な私でも

聞いたことはあります。

 

じゃあ時代を確認する術はねぇじゃん!!と思うでしょ?

そうではなくてきちんとその矛盾点を

確認できる書物もあるのです。

(どうやら時代背景上嘘をつかねばならなかったみたい)

 

それが「愚管抄」と呼ばれるもの。

書いた人はこの本中でも出てくる高僧、慈円ね。

この方も一応知っていました。

(多分歴史関係のフィクションで知ったんじゃないかな)

 

なのでいろいろとまだまだ真実は不明な部分はあるけれども

この波乱の時代には様々な人が入り乱れて

時に暗殺といったことまで起きていたりしますので。

有名なところで言えば実朝の暗殺ですね。

 

ここら辺に関しては私はあまり知らなかったけど

暗殺に及んだ人もまた不運な道をたどっています。

邪魔者がいなくなりさえすれば…と思っていたのでしょうが

時代がそれを許してくれなかったんですよね。

 

そのほかには歴史ではある名称で名高い北条政子についても

無論のこと取り上げられています。

なぜ彼女が歴史に食い込めていたの?と思うでしょう。

その裏側には状況的ハンデがあるのにも関わらず

男性が使う文章をあえて自分の使う文章に訳させて

読むという努力があったわけで。

 

それがその当時いかに困難であるかは想像に難くありません。

それを成し遂げていたのだからすごいや。

 

おわりに

私はこの時代は不得手なので

もっともっといい人が感想を書いていることです。

回れ右して別のエリアに旅立とうな。

 

だけれども歴史は知れば知るほど

学ぶことは多いな、と思うのよね。

なぜにほころびができてしまったのか、という点も含めね。

やっぱり思い通りにはいかんものなのよ。