超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【教会の裏の顔は…】二階堂黎人『聖アウスラ修道院の惨劇』

戻ってまいりました。

やるって決めていたんだ。

よって後悔は一切していない。

 

 

 

 

聖アウスラ修道院の惨劇
二階堂黎人

講談社 1993年08月05日

by ヨメレバ

 

 

 

 

あるものを得るために…

蘭子が親戚の美術品をもらうことを条件に

受けた依頼がこの案件です。

 

ただし、この事件は本当に一筋縄ではいきません。

事件背景がえげつないぐらいに歪んでいます。

人の信仰というのは通常概念をも

ゆがめてしまうものなのでしょうかね。

 

感想

こういうバチバチとした刺激のあるミステリーがよいのだよ。

どろり濃厚(おいどっかのゲームネタ出すな)なやつがね。

もう読み進めていくたびに先が楽しみで楽しみで仕方ないやつ。

 

次に控えているのがあるけど次のはな…

うんノーコメントだ。その次のもノーコメントだ。

私はまたダメージを受けてしまうのですよ…

(これも自分の使命ですので受け入れますけど)

 

作品としては密室も絡みーのの

王道展開をたどっていきます。

今回の密室はきっちりとそうなる仕掛けつきです、はい。

コナン君の実演のあれが浮かんできますね。

 

それと物語の終盤にはお楽しみの危険なダンジョン的なところへと

赴くことになるのです。

実はこの教会には教会のシンボルでなるであろう

あるものがあるという噂なのです。

 

しかしながらある一件によってその行方は

わからないものとなってしまいましたがね…

だけれども、ある事実の露呈によりそれは実在のものとなります。

 

このシリーズの醍醐味は最後の犯人との格闘ですね。

無論紙の分厚さでわかるでしょうが

一筋縄で事件は解決しません。

 

最後の最後に思わぬ事実が二人の目の前へと

提示されることとなるのです。

 

ただし、この事実は別段不自然ではないんですよね。

不自然な事柄というのは得てして

何らかを隠しているものです。

 

この作品も例に漏れることはありませんでしたしね。

なので出てきたとしても違和感はなかったかな。

 

ただし、この教会を支配する別の事実に関しては

意外性をつかれてしまいましたけどね。

割とあっけない事実だったりするのですが

それならばそのような事実にしないとえらいやばいですわ

となってしまいましたもの。

 

まあ満足でしたね。

 

おわりに

やっぱりよかったわ…

ちなみに蘭子名探偵には悲しいお話が

1個出てきております(笑)

 

彼ぴっぴと自然消滅したのね…

カワイソス…