明日は有酸素はなしになりました。
ただし、別件の用事はありますね。
なので淡々といろいろとしていきます。
復讐するは我にあり(改訂新版) 地方・小出版流通センター 2007年04月01日
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身分を欺き、牙をむく。
この事件は1963年に発生した連続強盗殺人事件です。
戦後最悪の凶悪事件と言わしめた事件。
当時まだ情報があまり入ってこない時代において
このような頭の廻る犯人を追及するのは
困難極まりないことだったでしょう。
その事件が解決したきっかけ…
実は大人の目ではなく、少女の目が解決したのです。
純粋な目を持っているからこそ
どんなに身分、姿を偽っていても
ごまかしきれなかったのではないでしょうか…
感想
実際の事件はこの事件の登場人物である「榎津巌」を
グーグル先生に問い合わせても出てきますので
参考にするうえでざっと読んでいただけると、より分かりやすいかも?
ちなみにこの事件は実際の犯人の名前を知っていたので
知っていました。
なぜかと言いますと私は一時期凶悪犯罪系のテキストサイトを
読むのにはまっておりまして結構読んでいたわけです。
なのである少年が起こしたある党員の暗殺事件も
知っていましたし、
以前テレビで映像化をされた少年ライフルの犯罪も知っていました。
そして、この男性は多感な時期に、挫折を味わっています。
彼のいた学校は厳格なカトリックの学校で
それについていけなかったのです。
これを見てあるアーティストがとことんまでこの宗教を
嫌うのを思い浮かべてしまいました。
残念なことに彼も最近やらかしてしまいましたが
彼はこのフラストレーションを音楽に昇華させました。
残念ながら男(榎津巌)はそうはいかなかったわけです。
若くして結婚をしたのではありますが
関係はむろん、うまくいかず
離婚は宗教上、許されないわけで
結局復縁するわけで…
そう思うと彼は、自分の当たり前のものに
結局は縛られるのが苦痛だったのかもしれませんね。
元々この事件を起こす前から
前科はあった男なのですが
たとえ逃げ出して、情婦とともにいても
結局が前アリなのでね…
そこからの犯罪は残酷かつ、狡猾。
まるで世間をあざ笑うかの如く
教授になりすましたり、あげく弁護士バッジを盗み取り
弁護士を自称してみたり…(一応実在人物に成りすまします)
その際に弁護士までひどい殺し方をします。
(ここ、結構リアル描写出るので注意)
でも、結局は少女の目により
その残虐な事件は終結するわけで…
おわりに
この人はきっと、頭もさえて、人柄も
本来は悪くなかったはずなんだろうね。
教授とかを自称するのは難しいもの。
それは隠れ蓑になるからと言えども、ね。
後半には彼の人柄がうかがい知れる描写もあります。
本当に人たらしだったんだな、と。
手紙を送る相手は多かったそうな。
でも、結局はね。
人は、ひょんなきっかけで狂ってしまう。
彼の場合は荒れ果てた家庭ではなかったけど
縛られる環境が、狂うきっかけだったのかもしれませんね…