超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【ゾッとするやつ、あります】アミの会(仮)「捨てる」

明日はおそらく有酸素行きます。

今日よりは暖かいみたいね。

そして週末は…育てたデニム、洗濯出すか。

暖かくなったら履かなくなるので。

 

 

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アミの会(仮)「捨てる」

捨てる
アミの会(仮)

文藝春秋 2015年11月14日

by ヨメレバ

 

 

 

 

さまざまな、捨てる

捨てるという言葉は何となく陰のイメージが付きまといます。

捨てるにしても、捨て「られる」にしてもね。

 

このアンソロジーもほとんどの作品は

ネガティブな作品とはなっているものの、

捨てる行為は存在しても、結果的に

いい感じに終わる作品もあるのです。

 

そして思わぬ結果を持ってくるものも…

 

感想

捨てるというものの捉え方は本当に様々です。

「自分の配偶者のありとあらゆるものを捨てる」という

作品があります。

 

まあ、この扱い方を見ればわかる通りで

ネガティブなものとなっており、ドロドロしたものです。

 

この作品は「蜜腺」という作品で

自殺した夫の遺品やらを片付ける作品です。

 

まあこれはドロドロ要素しかない設定でしてね

死んだ夫はいわゆるママンダンナでした。

そしてそのクソママン(!)は先物取引で借金を背負った

クソオブクソだったわけです。

 

まあわかる通り、この人たちは共依存。

ママンダンナは保険金でそれを補填するために

自殺したわけなのです。

 

クソママンはその経緯を妻のせいにするわけです。

まあ、実際そうでしたよ。

でもね…最後の数行に真意が現れます。

心底ゾッとすることでしょう。

 

その前にすんごい仕返しも出てきますけどね。

くれぐれもね、人の恨みは買うもんじゃないですよ。

依存症は本当、周りに迷惑をかけるの。

これはその体験を今もしている私だからこそ、言える。

(あ、私は共依存じゃないからね。とことんまで突き放しとる)

 

希望のある作品というか、

捨てたいきさつがきゅっとなる作品があります。

一人の少女が捨てるのをとことんまで抵抗したあげく

結局は捨て去る「箱の中身は」

 

実はこの少女はかなわぬ恋をしていたんですよ。

恋をしていたけれども明らかにランクが違う者同士。

少女も彼の親に嫌われているのは知っていたし、

少女の親もそれをよしとはしませんでした。

 

そして捨てたもの、それはただ1つの宝物だったのです。

でもこれからのために彼女は捨てた…

 

そのいきさつを一部始終見ていた男がとった行動は…

なんかグッとくるものがありましたね。

 

どうか、この少女に幸あれ、ですよ。

 

他の作品はトランプゲームに裏がある作品があります。

待て、おっかねぇよと思えること請け合い。

 

おわりに

基本的にはうわー…な作品が多いです。

まさに呪いの人形的な作品もありますしね。

 

でも作品のテーマ上、

そのほうがやっぱり盛り上がるんですよね。

現実ではない事柄だからこそ

いいよねと思えるわけで。

 

まだまだアンソロジーはあるので、追いかけるよー…

 

おわり